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2023.12.08

ドライブスルーでの活躍が期待されるデジタルメニューボードとAIオーダー

ドライブスルーイメージ みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
手軽に飲食店を利用できるサービスとして近年利用者が増加しているドライブスルー。
今回の記事では、需要が高まっているドライブスルーが抱える課題とより良いサービスを提供するためにファストフード業界が取り組んでいることについてご紹介していきます。


ドライブスルーの需要拡大

新型コロナウイルスが流行したことで、消費者の行動は大きく変化しました。
消費者のライフスタイルは多様化しており、ファストフード店を利用するにあたっても、ドライブスルーやモバイルオーダー、非接触での商品受け取りなど、それぞれの好みに合った注文方法や商品の受け取り方法を選択できることが重視されています。
特にコロナ禍以降、気軽に飲食店を利用できるサービスとしてドライブスルーの需要が高まっており、今ではファストフード店の売上を支える存在となっています。
ファストフード企業各社は、多様化するニーズに応え、ユーザーの満足度を高めるためにドライブスルー設備に対して積極的に設備投資を行い、サービス内容の拡充に取り組んでいます。


ドライブスルーにおける課題

このように需要が高まっているドライブスルーですが、利用者が急激に増えたことでさまざまな課題が浮上しています。
ここでは、ドライブスルーサービスが抱えている課題について見ていきましょう。

待ち時間

利用者が増えたことで、ドライブスルーレーンに行列ができ、待ち時間が長時間化していることが課題になっています。
待ち時間はユーザーにとってサービスを利用するかどうかを大きく左右するポイントで、あまりに長い行列ができていると利用をやめる原因となってしまいます。
サービスの提供スピードを上げて待ち時間を短縮することは、ドライブスルーにおける顧客満足度やリピート率の向上にも影響を与えるので、ファストフード店各社は少しでも待ち時間を短縮できるように改善を試みています。
ドライブスルーレーンイメージ

メニューの見づらさ

従来型のメニューボードは、メニュー情報が細かくて見えづらいという点が課題になっています。メニュー情報が見えづらいと、お客さんが注文を行うまでに時間がかかってしまうため、ドライブスルーレーンの行列を作る原因となってしまいます。
また、商品写真を表示しても商品の魅力が伝わりにくく、効果的な販売促進が行えないという側面もあります。
メニュー情報を見やすくすることで、オーダーをスムーズにし、商品の魅力も伝えやすくなるので、メニュー表示の方法も改善が進められています。
従来型メニューボードイメージ


オーダーミスの発生

対面ではなく、マイクを通してオーダーをするドライブスルーでは、お客さんの声が上手く聞き取れず、聞き間違いによるオーダーミスの発生が課題になっています。
また、お客さんの声が上手く聞き取れないことで、聞き返しのやり取りが発生して注文にかかる時間や受け渡しまでの時間が余分にかかってしまうこともあります。
ドライブスルーにおけるオーダーミスや聞き返しの発生はサービスの提供スピードを下げるだけでなく、お客さんの満足度を下げてしまうため、より正確な対応が求められています。

これらの課題を解消し、ドライブスルーにおける「待ち時間短縮」「オーダー処理の正確性」「サービス提供スピード」「利便性」を高めるために、近年ではドデジタル技術の活用が進められています。


ドライブスルーにおけるデジタル技術の活用

ここでは、ドライブスルーサービスをより良いものにするために、ファストフード企業がどのようなデジタル技術を活用しているのかを見ていきましょう。

1.デジタルメニューボードの設置

デジタルメニューボード
従来型のメニューボードに代わって、デジタルメニューボードを導入する企業が増えています。デジタルメニューボードは、高画質で視認性が高いので、お客さんに鮮明で正確な状態でメニュー情報を届けることができます。
さらに、商品写真も実物と同じくらい魅力的に表現できるので、訴求力UPにもつながります。
デジタルメニューボードに表示するコンテンツはリアルタイムで変更できるので、お客さんが注文した商品の確認画面を表示してダブルチェックを行うことも可能です。
最近では、AI技術を応用して、周辺環境の状況や利用者ごとにおすすめの商品を出し分けるといったことも実施されています。
デジタルメニューボードを使った注文確認画面
デジタルメニューボードを使った確認画面

また、デジタルメニューボードはドライブスルーにおける注文の正確性や平均オーダー時間を向上させ、注文から商品提供までのスピードを短縮する効果が期待できます。
実際、2021年に310以上の店舗を対象に実施されたある調査では、ドライブスルーにデジタルメニューボードを導入している店舗では、従来の静止画メニューボードを導入している店舗よりも平均9.2%(1注文あたり356秒対323秒)早く注文を完了させることができたという結果が出ています。


2.AIを使った自動音声注文システム

自動音声注文システムイメージ
最近、多くの企業で導入が進められているのがAIを使ったオーダーシステムです。
AIを使ったオーダーシステムの活用が進めば、オーダー担当のスタッフを配置する必要がなくなるので、調理やその他サービスに注力できるようになり、商品提供の時間短縮やお客さんに新たな付加価値を提供することが可能です。
しかし、ドライブスルーがある屋外は周辺環境が騒がしく、注文者の声だけでなく他の雑音も拾ってしまうため、「スムーズにオーダーが通らない」、「繰り返しオーダーの確認を求められる」、「注文した商品と違うものが提供される」といったことが起こるなど、現状のAIを使った自動注文システムの精度は完璧ではありません。
そのため、更なる精度の向上が求められますが、AI自動注文システムはサービス提供のスピード短縮や飲食業界が慢性的に抱える人手不足といった課題を解消できるソリューションとして、今後の活躍が期待されています。

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まとめ

以上、今回は需要が高まっているドライブスルーが抱える課題とドライブスルーサービスをより良いものにするためにファストフード業界が取り組んでいることについてご紹介しました。
AI技術を使ったオーダーシステムは日本国内での導入はまだ進んでいませんが、アメリカでは大手ファストフードチェーンを中心に活用が進められています。
今後AIシステムに向かって注文をするのが当たり前の世の中になっていくのかもしれませんね。

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