2023.10.20
デジタルサイネージのキホン!仕組み、種類、活用事例までご紹介
みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
街中や駅、商業施設、オフィスなど、いたるところでデジタルサイネージを使った情報発信が行われているのを目にする機会が増えました。
デジタルサイネージの機能や技術の進化により活用シーンは多様化しており、デジタルサイネージの市場規模は年々増加しています。
今回は、今後の活躍がますます期待されているデジタルサイネージの仕組みや導入に必要なものなどをご紹介していきます。
デジタルサイネージってなに?
デジタルサイネージは、ディスプレイなどの映像表示機器を使って静止画や動画コンテンツを配信できる情報発信媒体のことをいいます。
従来の看板やパネルに比べて幅広い表現でインパクトのある情報発信が行えるデジタルサイネージは駅や商業施設、飲食店、街中、公共施設、オフィスなど、さまざまな場所における情報発信ツールとして活躍の場を広げています。
デジタルサイネージの仕組み
デジタルサイネージにコンテンツを配信する仕組みは、大きく分けて2種類あります。
スタンドアロン型

スタンドアロン型のデジタルサイネージは、コンテンツデータを保存したUSBメモリやSDカードを機器本体に挿し込んでコンテンツを再生するタイプです。
ディスプレイにはUSBやSDカードといったストレージメディアに保存されたコンテンツがループ再生されます。
コンテンツ内容を変更する場合には、新しいデータを保存し直す必要があります。
<スタンドアロン型はこんな方におすすめ!>
・少数の機器を運用する
・コンテンツ更新の頻度が低い
・スライドショーのようにコンテンツ配信が行えればOK
・初期費用を抑えたい
ネットワーク型

ネットワーク型のデジタルサイネージは、ネット経由でデータを読み込んでコンテンツを再生させるタイプです。
コンテンツ内容の変更は、データを更新するだけで行えます。ネットを使ってコンテンツを管理するので、遠隔での操作が可能です。
複数台の機器をまとめて管理することもできます。
ネットワーク型のデジタルサイネージには、専用サーバーを利用する「オンプレミス型」とクラウド環境を利用する「クラウド型」があります。
<ネットワーク型はこんな方におすすめ!>
・複数台の機器を運用する
・コンテンツ更新の頻度が高い
・曜日や時間帯、日時ごとに自動でコンテンツを切り替えて配信したい
・遠隔からでも操作を行いたい
スタンドアロン型は、スケジュールごとに配信するコンテンツを自動で切り替えることができないので、曜日や時間帯、日付ごとに配信するコンテンツを指定して自動で配信したいという方は、ネットワーク型の運用方法を選択するようにしましょう。
デジタルサイネージの種類
デジタルサイネージにはいくつか種類があり、性能や特徴が異なります。
ここではデジタルサイネージの種類ごとの特徴をご紹介していきますので、設置環境や用途に合った最適な機器を選択する参考にしてみてください。
屋内用デジタルサイネージ
屋内で使用するデジタルサイネージです。ディスプレイの明るさは350~700cd/㎡くらいのものが主流で、直射日光が当たらない場所で使用するデジタルサイネージです。
屋内用デジタルサイネージイメージ(bisco signage) 屋内用高輝度デジタルサイネージ
屋内用のデジタルサイネージには、2500cd/㎡くらいの明るいディスプレイを搭載した高輝度モデルもあります。
このモデルは、窓際などの直射日光が当たる屋内で使用するのに最適なデジタルサイネージです。
通常の屋内用デジタルサイネージよりも高輝度なので、窓ガラスが光によって反射してもしっかりコンテンツが見えるようになっています。
屋内用高輝度デジタルサイネージイメージ(bisco signage) 屋外用デジタルサイネージ
屋外で使用するデジタルサイネージです。屋外は直射日光が当たる環境で使用することが前提となるため、3000cd/㎡くらいの明るさのディスプレイが搭載されています。
また、屋外は雨や風、ホコリ、砂などにさらされるため、簡単に故障しないように防水防塵性能や熱対策が施されています。
屋外用デジタルサイネージイメージ(bisco signage) デジタルサイネージの活用シーン
ここでは、デジタルサイネージがどのような場所で活用されているのかを見ていきましょう。
飲食店
レストランやファストフード店といった飲食店では、店頭や窓際にデジタルサイネージを設置して商品の紹介やキャンペーン情報、店内の紹介などが行われています。効果的に情報を届けることができ、お客さんに来店してもらうキッカケを作るのに役立ちます。
また、店内ではメニューボードとして商品情報を発信し、お客さんが注文するメニューを選択する手助けをしてくれます。
交通機関
空港や駅、バス停といった交通機関では、デジタルサイネージを使って運行情報や乗り継ぎ案内などの情報を表示したり、施設案内や観光案内の紹介が行われています。
リアルタイムの情報提供が求められる交通機関で、最新の情報をユーザーに提供することが可能です。
商業施設
商業施設では、フロア案内や催事案内、お店ごとのキャンペーン情報、空間演出にデジタルサイネージが活用されています。
商業施設ではタッチパネル式のデジタルサイネージを導入しているところも多く、ユーザーが必要としている情報を検索できるようになっています。
小売店舗
小売店舗では、窓際や店内にデジタルサイネージを設置して商品の訴求やキャンペーン、セール情報の発信を行っています。
最近では、コンビニのレジ上に複数台のデジタルサイネージが設置され、新商品やイベント情報が表示されており、レジを待っている人に効果的なアプローチが行われています。
デジタルサイネージに必要な機器構成
デジタルサイネージを導入する際には、ディスプレイだけでなく他にも必要なものがあります。ここでは、デジタルサイネージ導入に必要なものをご紹介していきます。
・ディスプレイ デジタルサイネージ本体となるディスプレイが必要です。
私たちが普段使っているテレビとは異なり、デジタルサイネージ用のディスプレイは長時間稼働させることを想定した造りになっているため耐久性に優れています。
ディスプレイには屋内用or屋外用、スタンドアロン型orネットワーク型と種類があるので、設置する場所や運用方法に合った機器を選択するようにしましょう。
・STB STBはディスプレイにコンテンツを配信する再生プライヤーの役割を果たしてくれる機械です。
HDMIケーブルでディスプレイに外付けするものが主流ですが、最近ではディスプレイ自体にSTBが内蔵されている製品もあります。
・コンテンツ 静止画や動画などのディスプレイに配信するコンテンツが必要です。
発信したい情報やターゲットを明確にして作成するようにしましょう。
コンテンツの作成は、パワーポイントやコンテンツ制作ソフトなどを使って自分で作成するか、専門の業者に依頼して作成してもらう方法があります。
コンテンツ制作ソフトは、テンプレートがあるものも多く、初心者でも簡単に本格的なコンテンツを作成することができます。
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・コンテンツ管理システム(CMS) ネットワーク型のデジタルサイネージを導入する際には、コンテンツの管理や配信スケジュールの設定を行う「CMS(コンテンツマネジメントシステム)」が必要です。
最近では、クラウド型のサービスが主流で、自社サーバーを構築せずに月額費用を支払うことでサービスを利用できるものが増えています。
システムによってサービス内容や月額費用が異なるので、比較検討するようにしましょう。
bisco CMS(bisco signage) ・ネット環境(ネットワーク運用の場合) ネットワーク型のデジタルサイネージを運用する場合には、コンテンツを配信するためのネット環境が必要なので、必要に応じて環境を整えるようにしましょう。
デジタルサイネージのこれから
柔軟性と視覚的インパクトのあるデジタルサイネージは、広告や情報発信を行う媒体としてなくてはならない存在となりました。
近年では、AI技術を活用してデジタルサイネージを視聴している人の属性や嗜好に合わせて表示するコンテンツを最適化するといったことも行われており、デジタルサイネージとさまざまな技術を融合させることで、今までにない効果的なアプローチが可能になります。
このように、デジタルサイネージを使った情報発信は無限の可能性を秘めており、今後より多様性のある活用が期待されています。
まとめ
以上、今回はデジタルサイネージをテーマにその仕組みや種類、活用シーンなどをご紹介しました。
デジタルサイネージは従来の看板やパネルよりも柔軟な情報発信が可能です。幅広いシーンでその時、その場所、その人にあった情報を届けられるデジタルサイネージは、これから更なる進化が期待されています。
デジタルサイネージを使った情報発信をご検討中の方はお気軽にお問い合わせくださいませ!用途や目的に合った機器の導入・運用をサポートさせていただきます。
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