2024.07.18
インバウンド対策とは?効果を得るための具体的な対策事例もご紹介
みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
新型コロナウイルスの落ち着きや円安の影響により、日本を訪れる外国人の数が回復しているため、飲食店や宿泊施設など、さまざまな業界においてインバウンド対策が必要になっています。
今回は、日本におけるインバウンドの現状と効果的なインバウンド対策の事例についてご紹介していきます。
インバウンドとは?
「Inbound(インバウンド)」は、日本語に直訳すると「内向きの」「外から中に入ってくる」という意味になりますが、日本では一般的に「訪日外国人」を指す言葉として使用されることが多いです。
そして、インバウンドに関連して最近よく耳にするのが、「インバウンド対策」という言葉です。
インバウンド対策とは、日本を訪れる外国人に対して行う施策・対策のことで、日本語や日本の文化が分からない訪日外国人の方が日本の店舗やサービスを利用しやすくし、ビジネスチャンスの拡大、顧客満足度を向上させる目的で行われます。
日本が直面するチャンスとインバウンド対策の必要性
新型コロナウイルスの影響によって、一時期訪日外国人数は激減しましたが、2023年4月新型コロナウイルスの水際措置が解除されたこともあり訪日外国人数は急激に増加しています。
日本政府観光局のリリースによると、2024年3月の訪日外客数は308万1600人、4月は304万2900人となっており2ヵ月連続で300万人を超えています。単月で300万人を超えるのは、統計を取り始めた1964年以降3月が初とのことです。
また、訪日外国人消費額については、2024年1-3月期は1兆7505億円(2023年同期比73.3%増、2019年同期比52.0%増)となっています。
これらの結果からもどれだけインバウンド需要が高まっているのかが分かりますね。海外からくる多くの人たちに店舗やサービスを利用してもらうことは、日本経済の活性化や国際競争力の向上につながるため、飲食店や宿泊施設など、さまざまな業界においてインバウンド対策の実施が必要不可欠となっています。
インバウンド対策を行うことで期待できる効果
ここでは、インバウンド対策を行うことでどんな効果が得られるのかを見ていきましょう。
国内への経済効果
インバウンド対策を実施することで、日本を訪れる外国人観光客が増え日本国内での消費活動が活性化します。これにより、飲食店や宿泊施設、交通機関、小売店、レジャー施設など、さまざまな業界に経済的な恩恵をもたらし、新たな雇用も創出されます。
地域活性化
地域の魅力的な観光名所や特産品などを外国人観光客にアピールすることで、地域の活性化が図れます。多くの観光客が地域に訪れることで、地元の飲食店や商店、観光施設の利用が増加します。そして、地域全体の経済活動が活発になり、観光インフラの整備や地元での就業機会を増やすことができます。
新規顧客獲得
インバウンド対策を実施することで、新規顧客獲得につながります。特に、日本に訪れる外国人観光客が増えると、これまで国内市場を対象にしていた企業も新たな顧客層に商品やサービスを提供することができ、売り上げの拡大が期待できます。
日本を訪れた外国人観光客が困ることってなに?
旅行ガイドブック「地球の歩き方」が実施したアンケートによると、外国人観光客が日本に来て困ることは、1位「Wi-Fi環境(31.5%)」、2位「施設等のスタッフとコミュニケーションがとれない(20.2%)」、3位「多言語表示の少なさ・わかりにくさ(17.5%)」という結果になっています。
出典:株式会社学研ホールディングス インバウンド対策はこのアンケート結果のように、外国人観光客が日本滞在中に不便だと感じていることを解消する施策を実施していくことが大切です。
インバウンド対策の事例
ここでは、インバウンド対策の具体的な事例をご紹介していきます。
多言語化させる
インバウンド対策では、自社サービスを幅広い言語に対応させることが重要です。
海外を旅行しているときに必ずぶつかるのが言語の壁です。外国人観光客も日本滞在中に飲食店や公共交通機関、街中、お店など、さまざまな場所を利用しますが、その際に日本語のみでの対応だと、サービスの利用方法や内容、商品の魅力などを理解してもらえず、不便さを感じさせてしまいます。
具体的には、案内やウェブサイト、飲食店であればメニューを多言語化させるのが効果的です。
フリーWi-Fiの設置
フリーWi-Fiを設置することもインバウンド対策として重要です。
外国人観光客が日本に滞在中は、目的地までの行き方や交通手段の検索など、ネットを必要となる機会がとても多いく、Wi-Fi環境が整っていないと必要な情報を検索できず不便さを感じさせてしまいます。
そのため、利用者の利便性を高めるためにもフリーWi-Fiの設置するのがおすすめです。
豊富な決済サービスの導入
幅広い決済手段への対応もインバウンド対策として重要です。
外国人観光客にとって慣れていない外国の通貨での支払いは大変ですし、現金を持っていない場合は、利用をやめてしまう可能性もあります。そのため、クレジットカードなどのキャッシュレス決済に対応させることが効果的です。
セルフオーダーの導入
飲食店では、セルフオーダーシステムの導入もインバウンド対策になります。
分からない言葉でのやり取りによる対面注文はハードルが高く、時間もかかってしまいますが、セルフオーダーであれば対面で注文する必要がなく利用者が自分のペースで注文を行うことができるので焦らず安心です。
言語を切り替えて表示することもできるので外国人観光客の利便性も向上させることができます。
最近では、セルフオーダーキオスク端末やモバイルオーダー、小型の端末を使ったものなど幅広い種類があるので、予算や店舗の運営方針にあったものを選択するのがおすすめです。
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まとめ
以上、今回はインバウントの重要性と対策する上でのポイントについてご紹介しました。
新型コロナウイルスが落ち着き、日本を訪れる外国人観光客が戻ってきているため、日本語や日本の文化が分からない訪日外国人に向けの対策を行うことが大切です。
インバウンド対策をしっかりと行うことで、利便性の向上、新しい顧客獲得、ビジネスチャンスの拡大が期待できるので最適なインバウンド対策を実施していくようにしましょう。