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2024.02.02

屋外にデジタルサイネージを設置する際に大切なポイント

みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
屋外にデジタルサイネージの導入を検討しているけど、どんなことを考慮してデジタルサイネージを選べばいいのか分からないという方も多いのではなないでしょうか?
今回は、屋外にデジタルサイネージを設置する際に必要な性能や検討すべきポイントについてご紹介していきます。


屋外で想定される故障要因

屋外には、精密機械であるデジタルサイネージの故障原因となる要因がたくさんあります。
ここでは、屋外にデジタルサイネージを設置する場合、どのようなことへの対策が必要なのかを見ていきましょう。

<屋外で対策するべき要因>
環境要因:直射日光、気温、年間を通した気温差、湿度、風、雨、雪、雷、台風、粉塵 etc
人的要因:いたずら、人や物の衝突 etc

このように、屋外は屋内と違って故障の原因となるさまざまな要因があります。
過酷な環境下での使用となるため、必要な性能を備えたデジタルサイネージを選択して故障のリスクを減らし、しっかりと情報発信が行えるようにしましょう。


屋外への設置は屋外用デジタルサイネージがおすすめ

デジタルサイネージにはいくつか種類がありますが、屋外で稼働させるのであれば簡単に故障しないような性能を備えた屋外用デジタルサイネージを選択するのがおすすめです。
ここでは、通常のデジタルサイネージと屋外用デジタルサイネージを比べて、性能面でどのような違いがあるのかを見ていきましょう。


防水防塵性能

屋外用デジタルサイネージには、雨や風、粉塵が機器内部に侵入するのを防ぐ「防水防塵性能」が備わっています。
機器を保護する性能のレベルとして「IP」という国際基準が定められており、この等級によって水や雪、紫外線、粉塵の影響による劣化がどれくらい防げるのかを把握することができます。
屋内用サイネージは雨や風にさらされる場所での使用を想定していないため、防水防塵性能は備わっていません。

IP規格の等級は「IP65」といったように2ケタの数字で表されます。左側の数字は防塵性能がどれくらいあるのか(0~6級)、右側の数字はどれくらい防水性能があるのか(0~8級)を示しています。
屋外といっても設置場所によって条件は異なりますが、雨風に直接さらされる環境であれば「IP55」以上のものにするようにしましょう。


ディスプレイの明るさ

屋外用デジタルサイネージには、直射日光にさらされる環境下でもディスプレイに配信されているコンテンツがしっかり見えるように屋内用のデジタルサイネージよりも明るいディスプレイが搭載されています。
ディスプレイの明るさは「cd/㎡(カンデラ)」という単位で表され、数値が大きいほどディスプレイが明るいということになります。
屋内用デジタルサイネージの一般的な明るさは「350~700cd/㎡」ですが、屋外用デジタルサイネージは「1500~3500cd/㎡」くらいの明るさがあります。

また、屋外は時間帯によって周辺の明るさが大きく変化しますが、屋外用のデジタルサイネージには周辺環境に応じてディスプレイの明るさを自動調整する機能が備わっているので、どの時間帯でも最適なディスプレイの明るさを維持しながら情報発信が行えます。



熱対策

屋外用デジタルサイネージは、熱を持ちやすいため防熱対策として温度管理機能が備わっています。
通常よりも明るいディスプレイを搭載している屋外用デジタルサイネージは、熱を持ちやすいという性質があるだけでなく、直射日光が当たることでも機器の温度が上昇してしまいます。
また、屋外は季節によって気温の変化が激しいので、適切に温度管理が行われなければ安定的に稼働させることができません。
そのため、屋外用デジタルサイネージには、排気ファンや冷却機能、そしてヒーターなどの耐熱対策が施されており、機器の温度管理が行われるようになっています。


屋外デジタルサイネージの設置方法

次に設置方法について見ていきましょう。デジタルサイネージを設置する方法はいくつかあるので、設置場所の状況に合わせて選択するようにしましょう。

スタンド

スタンド型は、デジタルサイネージをスタンドに固定して設置します。
ディスプレイの高さを調整でき、縦横どちらでも設置が行えるので、商業施設や企業、飲食店など、幅広い場所で選ばれている設置方法です。キャスター付きのスタンドであれば、自由に移動させることが可能です。


壁掛け

壁掛け型は、デジタルサイネージを壁や柱に取り付けて設置します。
場所を取らないので、スタンドを設置するスペースがない場合や空間を有効活用したい場合に選ばれている設置方法です。
壁掛け型は壁や柱に直接デジタルサイネージを取り付けるので、壁の強度を考慮する必要があります。


壁面埋め込み

壁面埋め込み型は、デジタルサイネージを壁や柱に埋め込んで設置します。
壁や柱と一体化するためディスプレイが飛び出ず、見た目がきれいなので、百貨店やホテルなど、景観を重視する場合に選ばれている設置方法です。
壁面に埋め込む場合は、設置や配線のために壁や柱を加工する必要があるため、他の設置方法と比べて費用が高くなる傾向があります。


屋外に設置するデジタルサイネージの選び方ポイント

ここでは、屋外に設置するデジタルサイネージを選ぶ際のポイントを見ていきましょう。

ディスプレイの明るさ(輝度)

機器を設置する環境に合った明るさのディスプレイを選択することが大切です。
屋外といっても、直射日光が当たる場所なのか、稼働させる時間帯といった条件によって必要な明るさは異なります。下記の数値を参考にしながら最適なディスプレイを選ぶようにしましょう。

<設置場所ごとに必要な輝度目安>
直射日光が当たらない屋外:1500~3000cd/㎡
直射日光が当たる屋外:2500~3500cd/㎡


ディスプレイのサイズ

設置する場所に合ったディスプレイのサイズを選択することが大切です。
スペースが十分にあるのか、スペースがないのか、ターゲットがどれくらいの距離から視聴するのかを考慮してサイズを決めるのがおすすめです。
「スペースが十分にない」「至近距離から視聴される」場合に大きなディスプレイを選択してしまうと邪魔になったり、コンテンツが見えづらくなるので注意が必要です。
反対に、遠くから視聴されることを想定しているのにサイズが小さすぎると存在に気付いてもらえません。
これらのことを考慮して最適なディスプレイサイズを選択することで、効果的に情報を伝えることができます。


運用方法

デジタルサイネージをどのように運用するのかを決めことが大切です。
デジタルサイネージには、ネットワークに繋がずにUSBやSDカードを読み込んでコンテンツを配信する「スタンドアロン型」と、ネットワーク経由でコンテンツを配信する「ネットワーク型」のデジタルサイネージがあります。
どのようにデジタルサイネージを活用したいのかをイメージして、希望する運用方法に合ったタイプの機器を選択するようにしましょう。

<タイプ別の特徴>
・スタンドアロン型:コンテンツ変更の頻度が少ない、稼働させる機器が少ない、初期費用を抑えたい場合におすすめ

・ネットワーク型:コンテンツ変更の頻度が高い、スケジュール配信を行いたい、複数の機器をまとめて管理する、遠隔操作したいという場合におすすめ


まとめ

以上、今回は屋外にデジタルサイネージを設置する際に検討するべきことをご紹介しました。上段でもお伝えしましたが設置環境やどのように活用したいかによって必要な性能や条件が異なるので、それらのことをしっかり考慮して最適な機器を選択するようにしましょう。
ビスコサイネージでは、お客様のご要望を丁寧にお伺いし、最適な機器のご提案、導入サポートを行っております。
デジタルサイネージの導入をご検討中の方、初めての導入で不安を抱えている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

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