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2024.02.09

飲食店が実施すべき集客UP、利便性向上に効果的なインバウンド対策

飲食店イメージ みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
新型コロナウイルスが流行してから日本に訪れる外国人観光客は激減しましたが、最近では海外から日本に訪れる外国人観光客の流れは戻りつつあります。
そこで今回は、外国人のお客さんに利用してもらうために飲食店が実施すべきインバウンド対策についてご紹介していきます。


訪日外国人観光客の回復とインバウンド対策の重要性

世界中に大きな影響を及ぼした新型コロナウイルスへの感染防止策としてさまざまな対策が実施されてきました。そのひとつとして、海外から日本への入国制限も行われていましたが、2023年4月にはこうした制限が解除され、日本に訪れる外国人観光客の数は順調に増加しています。
日本政府観光局の調査を見てみると、2023年9月の訪日外客数は、2,184,300人となっており、新型コロナウイルス流行前の2019年同月と比較しても9割を超えるまでに回復していることがわかります。

このように日本へ訪れる外国人観光客はコロナ前の水準まで回復しつつあるため、こうしたインバウンドへの対応の重要性が高まっています。
特に飲食店では、インバウンド対策をしっかり行い、外国人観光客に利用してもらいやすい店舗づくりをすることで、新しい顧客の獲得、売上アップ、ビジネスチャンスの拡大、顧客満足度の向上につなげることができます。


日本に来た外国人観光客が困ることってなに?

インバウンド対策を行う上では、日本に訪れる外国人観光客がどのようなことに不便さを感じていることを知ることが大切です。
ここでは、旅行ガイドブック「地球の歩き方」が運営している訪日外国人向け旅行情報サイト「GOOD LUCK TRIP」が実施したアンケート調査の結果を見ていきましょう。
出典:株式会社学研ホールディングス


外国人旅行者が日本に来て不便に感じることの第1位は「Wi-Fi環境(31.5%)」、第2位「施設等のスタッフとコミュニケーションがとれない(20.2%)」、第3位「多言語表示の少なさ、分かりにくさ(17.5%)」という結果がでています。

このような課題を解消するためのインバウンド対策を実施していくことで、外国人観光客の利便性や満足度を高めることができます。


飲食店が実施すべきインバウンド対策

ここでは、飲食店におすすめのインバウンド対策事例をご紹介していきます。

ホームページの多言語化

インバウンド対策として大切なのが、ホームページを複数の言語に対応させるということです。外国人観光客が日本に旅行に来る際には、事前にインターネットを使って観光地や飲食店に関する情報収集を行います。その際に、日本語だけで情報発信をしているとお店の魅力や情報が伝わりづらいだけでなく、不便さを感じさせてしまいます。
そのため、ホームページを日本語だけでなく英語や中国語に切り替えて確認できるようにしましょう。そうすることで、お店の魅力や情報をしっかり届け、利便性も高めることができます。


オンライン予約システム(多言語対応)

多言語対応のオンライン予約システムを準備するのもインバウンド対策として大切です。
外国人観光客が日本の飲食店を予約する際に課題となるのが、言語の壁です。日本の飲食店では、電話での予約しか受け付けていないお店もたくさんありますが、そういったお店を電話予約するのはハードルが高いです。
そのため、予約システムを導入してWEB上で予約できるようにしましょう。予約の心理的ハードルを下げ、安心して利用してもらうことができます。また、お店側も電話対応の業務負担を軽減させることが可能です。


多言語に対応したメニュー、看板

多言語に対応したメニューや看板の設置もインバウンド対策として重要です。
外国人観光客が飲食店に来店した際に、写真付きのメニューであればどんな料理かイメージしてもらいやすいですが、日本語だけの表記で食材や調理方法を理解するのは難しいです。
特にアレルギーや宗教的な理由から特定の食材を避けなければいけない場合も多いので、外国語のメニューを用意しておくことで安心してメニューを選択してもらうことができます。


セルフオーダーシステム

セルフオーダーシステムの導入もインバウンド対策として重要です。
対面で注文を行う場合、外国人観光客にとって言葉や注文のルールが分からず焦ってしまったり、注文したかったものが注文できないということが起こってしまいます。
セルフオーダーシステムは、外国人観光客の方でも自分のペースで注文が可能で、多言語対応しているものもあるので、注文時のストレスを軽減することができます。

セルフオーダーシステムはキオスク端末
最近では、さまざまな種類があるセルフオーダーシステムですが、その一つがキオスク端末です。
セルフオーダーキオスクは、タッチパネル式のディスプレイからお客さんが好きな商品を選択し、決済まで行うことができます。
オーダー内容は自動的にキッチンに送られるので、お店側は決済完了と同時に注文内容を確認することが可能です。
利用者の利便性を高めるだけでなく、店舗側もレジ担当のスタッフを配置する必要がなくなり、省人化にも役立ちます。
セルフオーダーキオスクイメージ セルフオーダーキオスクイメージbisco signage


キャッシュレス決済の導入(インバウンド客が利用する決済に対応する)

キャッシュレス決済への対応もインバウンド対策として重要です。最近では、日本でも様々な決済方法が利用されるようになってきていますが、いまだに現金決済しか対応していないお店も存在します。
実際に、一般社団法人キャッシュレス推進協議会が行った調査をみてみると、世界の主要国と比較して日本はキャッシュレス決済が遅れているということがわかります。

出典:一般社団法人キャッシュレス推進協議会

慣れていない外国の通貨での支払いは大変ですし、手持ちの現金が足りない場合は利用をやめてしまうといった事態も生じてしまうので、インバウンド客が利用するクレジットカードなどのキャッシュレス決済に対応するようにしましょう。そうすることで、機会損失を防ぎ、利便性を高めることが可能です。


フリーWi-Fiの設置

フリーWi-Fiを設置することもインバウンド対策として重要です。
海外の方が日本に滞在中は、目的地までの道のりや交通手段の検索を行うため、無料で利用できるWi-Fiが必要とされます。特にアメリカやシンガポール、韓国といった海外の国では、フリーWi-Fiが利用できる環境が整っているため、Wi-Fi環境が整っていないとネット検索が思うようにできず不便さを感じさせてしまいます。
利用者の満足度や利便性を高めるためにも、フリーWi-Fiの設置を検討してみるといいでしょう。

まとめ

以上、今回は飲食店におけるインバウンド対策のポイントをご紹介しました。
海外から日本に訪れる外国人観光客をしっかりと取り込むことができれば、ビジネスチャンスの拡大や新規顧客獲得に大きく貢献します。外国人観光客がどのようなことに不便さを感じているのかをしっかり理解して対策を行うようにしていきましょう。

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