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2022.06.10

コロナ禍で普及が進むBOPISとは?国内の飲食店や小売店での導入事例

みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
コロナ禍をキッカケに小売店や飲食店を中心に日本でも導入が進んでいるBOPIS。
今回の記事では、BOPISの概要やメリット、日本での導入事例についてご紹介していきます。


BOPISとは?

BOPIS(ボピス)とは「Buy Online Pick-up In Store」の頭文字をとった略語で、オンラインで購入した商品を実店舗で受け取るショッピング方法のことを言います。
アメリカの大手小売りチェーンのウォルマートがEC大手のAmazonに対抗するために導入したとされる「Click-Collect(クリック&コレクト)」から派生したサービスですが、BOPISのもととなったClick-Collectは店舗での商品受け取りだけでなく、自宅以外のコンビニや宅配ボックスなど幅広い場所で受け取りができるという点が異なります。


BOPISってなんで注目されているの?

BOPISは、時間や場所を選ばず自由に買い物ができるといったオンラインショッピングのメリットはそのままに、注文した商品が手元に届くまで時間がかかる、配送料がかかるといったデメリットを最小限にするサービスとして欧米を中心に一気に普及しました。
さらに、コロナ禍をキッカケに人との接触を避けたいといったニーズが広がり新たな生活様式が定着するなか、ロッカーなどを活用して非接触で商品の受け渡しが行われるなど、新たな消費者ニーズや多様化するライフスタイルに対応するサービスとして最近では日本の小売店や飲食店への導入が進んでいます。


BOPISを導入するメリット

BOPISを利用することでどのようなメリットが得られるのでしょうか?
ユーザー側と店舗側のメリットはそれぞれ以下のようなことが挙げられます。
▼ユーザー側のメリット
・時間に関係なく、自分の好きなタイミングで注文&受け取りができる
・事前に在庫が確保できる
・配達料金の節約ができる
・お店での滞在時間を減らせる

<ロッカーなどを使って受け渡しを行う場合>
・並ばずスムーズに受け取れるので待ち時間が短縮できる
・人との接触を減らしてサービスを利用可能

▼事業者側のメリット
・他社との差別化ができる
・物流コストの節約
・ユーザーニーズに応え顧客満足度を向上させられる

<ロッカーなどを使って受け渡しを行う場合>
・スムーズな商品の受け渡しで混雑を緩和できる
・人件費の削減


BOPISの導入事例

最近では、日本でもさまざまな企業がBOPISを取り入れています。
ここでは、BOPISを導入している日本の企業事例をご紹介していきます。

イオン

イオンリテールでは、イオンのオンラインショップで注文&決済した商品を店舗で受け取れる「店舗受け取りサービス」を2018年から本格的に開始しています。

受取方法は「カウンターピックアップ」「ドライブピックアップ」「ロッカーピックアップ」の3種類で店舗によって対応しているピックアップ方法は異なるようですが、ライフスタイルに合わせて、自分の好きなタイミングで商品を受け取ることが可できます。

イオンのBOPIS

カインズホーム

ベイシアグループが展開するホームセンターチェーンのカインズは、2019年12月に「CAINZ PickUp Locker(カインズピックアップロッカー)」を浦和美園店に試験導入しました。
出典:CAINZ

これは、オンラインで事前に注文した商品の受け渡しを行う専用のロッカーで、注文時に付与される特定の番号かQRコードを読み取らせると、商品を受け取ることが可能です。
現在では、全国の店舗でオンライン注文した商品をピックアップロッカーまたは各カウンターで受け取ることができます。

また同社は、一部店舗を対象にオンラインで購入した商品を専用の駐車場で受け取れる「ドライブPickUp」もスタートしています。これは、営業時間内であれば事前にオンライン注文した商品を店舗に併設された専用の駐車場までスタッフが届けてくれるというサービスです。
あわせて一部店舗の駐車場内に設置されているピックアップロッカーでは24時間受け取りが可能となっています。
出典:CAINZ


スシロー

回転寿司のスシローの店舗では、「自動土産ロッカー」が設置されており、事前にネットや店内で注文したテイクアウト用のお寿司を待たずに受け取りができるサービスとなっています。
ネットで商品を注文すると、注文時に登録したメールアドレス宛にQRコードが届くので、店舗に行ってロッカーに設置されているディスプレイにQRコードをかざすと商品を受け取ることが可能です。
スシロー自動土産ロッカー 出典:スシロー


CRISPY CHICKEN n’TOMATO

韓国フライドチキンブランドのクリスピーチキンアンドトマトでは、一部店舗にピックアップロッカーを導入して商品の受け渡しが行われています。
クリスピーチキンアンドトマト受け取りロッカー クリスピーチキンアンドトマト大船店に設置されているピックアップロッカー(自社撮影)

事前に公式アプリから商品を受け取る店舗、時間、商品の選択、決済を行うとQRコードと注文番号が発行されます。
料理の準備ができるとプッシュ通知でお知らせが来るので、店舗に行ってロッカーに設置されているディスプレイにQRコードをかざすか注文番号を入力すると扉が開くので、非接触で注文した商品を受け取ることが可能です。
クリスピーチキンアンドトマトピックアップロッカーのモニター クリスピーチキンアンドトマト大船店に設置されているピックアップロッカー(自社撮影)

今回、アプリから商品を注文して大船店での受け取りを体験してみましたが、一連の流れがスムーズでとっても便利でした!


Deli Station X 田町

Deli Station X 田町(デリステーションクロス田町)は2021年6月に次世代型クラウドキッチンとしてオープンしました。
テイクアウトやデリバリーをメインとして複数の飲食店がサービス提供を行っている同施設では、お客さんや配達パートナーへの商品受け渡しにフードロッカーが活用されています。

今回、デリステーションクロス田町様にお邪魔しロッカーやシステム、オペレーションの流れを見学させて頂きました!
Deli Station X 田町に設置されているピックアップロッカー 同施設のように、複数の店舗がサービスを提供しているクラウドレストランでは、特に対面で商品を受け渡すと待ち時間が発生したり、店内の混雑が発生しやすいことが課題となっています。
しかし、フードロッカーを活用することでこうした課題を解決し、スムーズな受け渡しを行うことが可能になります。

見学をさせて頂いている間にも複数の配達パートナーの方たちが料理のピックアップに来ていましたが、店舗スタッフとのやり取りは不要で、自分たちでロッカーから商品を取り出すので、店舗での滞在時間はわずか1分ほどで配達に向かっていました。
ピックアップロッカーのディスプレイ ロッカーに設置されたモニターにQRコードをかざすか注文番号をかざして商品を受け取る(自社撮影)

店舗にいるスタッフも受け渡しを行う必要がないので、調理に集中することができ最短で料理を提供することができて効率的なオペレーションだと感じました。


まとめ

以上、今回はBOPISをテーマにサービスの概要やメリット、国内における導入事例をご紹介しました。
コロナ禍をキッカケに日本でもBOPISを導入する店舗が増えていますが、ユーザーニーズに応え、利便性を向上させるサービスとしてこれからますます欠かせない存在となっていくでしょう。

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