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2023.01.27
渋滞、待ち時間を減らす?ドライブスルーを支えるデジタルメニューボード
目次
みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
世界中で流行した新型コロナウイルスは、わたしたちの生活を大きく変えました。
ウイルスへの感染対策として行動が制限されるなか、人との接触を最小限に抑えながら飲食店を利用できる「ドライブスルー」サービスの需要が高まり、今ではファストフード店の売上を支える存在になっています。
今回はそんなドライブスルーをテーマに、ドライブスルーで活躍しているデジタルメニューボードについてご紹介していきます。
コロナウイルスの影響で苦戦を強いられた飲食業界
新型コロナウイルスが流行してからもうすぐ3年が経とうとしていますが、いまだに社会に様々な影響を与えています。感染が拡大し始めた頃は、テレビをつければ毎日のように感染者数や医療現場のひっ迫した状況が伝えられ、世界中が目に見えないウイルスの脅威を感じました。
人との接触を避け、不要不急の外出を避けるといった感染対策が求められるなかで、消費者の外食離れが広がり飲食業界は大きなダメージを受けました。
しかし、多くの飲食店が経営の危機に直面しているのを横目にファストフード業界は順調に売り上げを伸ばしました。
ファストフード業界を支えたドライブスルーの存在
コロナ禍においてファストフード業界の成功に大きく貢献したのが「ドライブスルー」です。ドライブスルーのサービス自体はコロナ流行前から提供されていましたが、車に乗ったまま商品の購入&受取が行えるドライブスルーは、コロナ禍で人との接触を避けて感染リスクを下げたいという消費者のニーズに応えるサービスとして再び注目を集め、ファストフード業界の売上を支える存在になりました。
これからのドライブスルーに求められること
ファストフード店や消費者にとってなくてはならないサービスとなっているドライブスルーでは、顧客満足度やリピート率を向上させるために「待ち時間の短縮」や「オーダー処理の正確性」、「サービス提供のスピード」「利便性」の追求が求められており、各社がより良いドライブスルーサービスを提供するためにデジタル技術の活用を進めています。そのなかでも多くのファストフード店で導入されているのが「デジタルメニューボード」です。
ドライブスルーサービスを向上させる「デジタルメニューボード」
なぜデジタルメニューボードの導入が進んでいるのかというと、従来の静止画メニューボードと比べてさまざまなメリットをもたらしてくれるからです。<デジタルメニューボードの特徴>
視認性が高い
高画質で明るいモニターは、文字や写真を鮮明に映しだしてくれるのでわかりやすく情報を伝えることができます。特に商品写真は、商品そのものの魅力やおいしさをダイレクトに伝え、購買意欲を高められます。
また、昼や夜、天気の悪い時など、時間や天候に関わらずはっきり見えるのも特徴です。
発信できる情報量が多い
ディスプレイが1つでもコンテンツを自由に入れ替えられるので、限られたスペースでも伝えられる情報量が格段にアップします。また、扱えるコンテンツの種類は静止画だけでなく、動画、音声もOKなので、訴求内容に合わせた幅広い表現を行うことが可能です。
コンテンツ管理のしやすさ
メニュー情報はリアルタイムでまとめて更新できるので、プロモーションや価格の管理がしやすくなります。さらに、単体の店舗だけでなく、複数の店舗の情報を一括で管理できるというのも魅力で、コンテンツ管理を圧倒的に楽にします。店舗の販売戦略に合わせた情報配信が柔軟に行え、お客さんにも常に最新の情報を提供することができます。
このように従来のメニューボードにはない様々な特徴があるデジタルメニューボードは、ファストフード業界が注力している、オーダー時間や待ち時間の短縮といった課題を解決するソリューションとしても効果を発揮します。
QSRマガジンが2021年に310社以上のファストフードサービス店を対象に行った調査によると、ドライブスルーレーンに従来の静止画メニューボードを設置している店舗ではお客さんが注文を完了させるのに平均して356秒かかるのに対し、デジタルディスプレイのメニューボードを導入している店舗は平均323秒で注文を完了させているという結果が発表されています。
デジタルメニューボードは、ドライブスルーの渋滞や待ち時間の短縮に貢献し、お客さんに快適なドライブスルー体験を提供するだけでなく、より多くのお客さんへのサービス提供を可能にし、収益を生み出す機会の創出にも役立てることができます。
デジタルメニューボードの効果的な使い方
ここでは、デジタルメニューボードの効果的な使い方をご紹介していきます。注文内容の確認
デジタルメニューボードの効果的な使い方のひとつが注文内容の確認です。従来の静止画メニューボードは、表示内容が変更できず口頭でのやり取りで注文が行われるため、「メニューが見えづらい」「注文済みの商品やお会計金額がわからない」といった問題があり、利便性に優れているとは言えませんでした。
一方、デジタルメニューボードは、注文内容をリアルタイムでディスプレイに表示できるので、お客さん自身が視覚的に注文内容や支払金額の確認が行え、注文の正確性を高めることが可能です。
店舗側も口頭で行っていた注文の確認やミスが発生したときの対応に費やす時間を減らすことができ、その分を別のオペレーション作業に充てられるようになります。
おすすめ商品のPR、追加購入の促進
おすすめ商品や追加購入を促進する情報の配信も行えます。従来の静止画メニューボードは、表示する内容を変える場合は手作業で変更する必要があるため、一定期間は同じ情報を表示し続けなければなりません。
一方、デジタルメニューボードはディスプレイに表示するコンテンツを自由に入れ替えられるので、スタンダードなメニューだけでなく、利益率の高いメニューやおすすめメニュー、期間限定商品などを動きのあるグラフィックで表示し、お客さんの食欲を刺激して購買意欲を高めることができます。
AI技術を活用した新たなコミュニケーション
静止画メニューボードを使った従来型のコミュニケーション手法の効果が低下し、さまざまなアプローチ方法が模索されているなか、デジタルメニューボードは新たなコミュニケーション手法のソリューションとして注目されています。その代表となるのが、AI技術を活用したコンテンツ表示です。その日の天気や気温、周辺環境の情報などを考慮して、表示する内容を変えるというもので実際に取り組みが行われています。
いつも同じ情報を配信し続けるのではなく、その場、そのタイミングに最適なメニューをインタラクティブに表示することで、お客さんに今までにないドライブスルー体験を提供し、顧客満足度を向上させることができます。
さらに、アメリカのいくつかのファストフードブランドでは、注文の応対にAI音声ソフトウェを使って、無人で注文対応を行う試験を行っています。この技術が進歩すれば、注文ごとに従業員が対応する必要がなくなり、他の業務に人員を割くことができるようになるかもしれません。
まとめ
以上、今回はドライブスルーで活躍しているデジタルメニューボードについてご紹介しました。デジタルメニューボードには従来型の静止画メニューボードにはない魅力がたくさんあるので、ドライブスルーサービスを進化させるデジタルツールとして、これからのドライブスルーに欠かせない存在となっていくでしょう。デジタルメニューボードは弊社でも取り扱いがある商品ですので、導入を検討中の方はお気軽にお問い合わせください。
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