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2023.06.02
業界初!米ウェンディーズが地下配送での商品受け渡しテストの実施を発表
みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
近年需要が拡大しているドライブスルーですが、より便利なサービスにするために大手ファストフード企業を中心にさまざまな技術を活用して改善が行われています。
今回は、ドライブスルーサービスの動向と米国ウェンディーズの新たな取り組みについてご紹介していきます。
ドライブスルー需要の高まり
世界的に大流行した新型コロナウイルスの影響でわたしたちの日常は大きく変化しました。ウイルスに感染しないために人との接触を避けることが推奨され、在宅勤務という新しい働き方も浸透しました。今まで当たり前に行われていた外食も不特定多数の人が集まる空間で、食事中はマスクを外すため感染リスクが高まるとして多くの人が外食を控えるようになりました。
このように日常生活に置いて行動が制限されるなか、需要が高まったのが「ドライブスルー」です。
ドライブスルーは、「人との接触は避けたい」「でもお店のご飯が食べたい」という消費者のニーズを満たすサービスとして、コロナ禍前に比べて利用者が増加しました。
ドライブスルーは消費者にとってなくてはならないサービスとなりましたが、ファストフード企業にとっても売り上げを支える大事な柱となっており、より便利なものにするために各社がサービスの改善に取り組んでいます。
ドライブスルーの動向
多くの人がドライブスルーを利用するようになりましたが、それに対応できるだけの人材やサービスシステムを持ち合わせていない企業も多く、「待ち時間の長時間化」や「オーダーミスの発生」といった問題が生じるようになりました。今までのドライブスルーをそのまま維持しているだけでは、ユーザーに満足してもらえるサービスを提供することが難しくなったため、従来のドライブスルーオペレーションを見直し、新しい技術を取り入れる動きが加速しています。
ファストフード業界ではこれらの問題を解消し、ユーザー満足度とリピート率を高めるためにサービスの改善に取り組んでいますが、どの企業も共通して重視しているのが「サービススピード」と「利便性」の向上です。
米国ウェンディーズのドライブスルー事例
ここでは、アメリカ発祥のファストフードチェーン「ウェンディーズ」のが取り組んでいる最新の技術を使ったドライブスルーサービスについてご紹介していきます。モバイルオーダー向け地下配達システム
ウェンディーズは、米新興企業のPipedream社と提携し、モバイルオーダー向けの商品受け渡しに自律型地下配送システム「インスタントピックアップ」を試験導入することを発表しました。出典:Wendy’s
Pipedreamは2021年に創業され、地上のポータルと地下のポータル同士を結んで物質を輸送する自律型ロボットで構成されているシステムを開発しています。同社のシステムは、食料品や荷物を配達先まで数秒で移動させることができるそうです。
出典:PipedreamCEOのTwitter
ウェンディーズの試験導入では、店舗駐車場に設置するインスタントピックアップポータルとウェンディーズの厨房を繋いで商品の受け渡しを行うそうです。
お客さんは車から出る必要がなく、スタッフもお店の外に出てお客さんの車まで商品を届ける必要がなくなります。
ファストフード業界でこの地下配送システムを試験導入するのは、ウェンディーズが初となります。よりスピーディーで便利なドライブスルー体験の提供を目指し、2023年後半に既存店舗で試験導入をスタートさせるそうです。
ウェンディーズは、注文を正確かつ迅速にお客さんに提供することが顧客満足度の向上につながることを認識しており、Pipedream社のインスタントピックアップはモバイル注文のスピードと注文の正確性を向上させる可能性を秘めているとコメントしています。
AI技術を活用した自動音声注文
ウェンディーズは、今年6月からオハイオ州にある店舗でAIによる自動音声注文「FreshAI」の試験運用を開始することを発表しています。このシステムは、Googleの生成AIと大規模言語モデルが採用されており、お客さんの音声での注文を聞き取り人間の調理担当者に注文内容を伝えるそうです。
ウェンディーズのメニューは数十億通りの組み合わせがあり、お客さんによっては略称で注文をする人もいるそうですが、そうした場合でもしっかり注文内容を認識して対処することができるそうです。
立て続けに最新技術の試験導入を発表しているウェンディーズですが、商品の注文から受け取りまでの一連のドライブスルー体験をよりよくしていこうという意気込みが感じられます。
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まとめ
以上、今回はドライブスルーの動向と最新技術を使ったウェンディーズのドライブスルーサービスへの取り組みについてご紹介しました。ドライブスルーの需要は一過性のものではなく、今後も利用者が伸びていくことが予想されます。今回取り上げたウェンディーズのように、様々なファストフード企業がドライブスルーサービスをより便利なものにしようと新しいテクノロジー技術を積極的に取り入れながら改善を行っています。
今までのドライブスルーとは様変わりしていっているドライブスルーサービスですが、これからどのように変化していくのか楽しみです。
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