2022.04.22
実用化が進む非接触パネルの活用シーンやメリットをご紹介
みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
レジや券売機、ATMをはじめ、日常のいたるところで利用されているタッチパネル端末ですが、最近では新型コロナウイルス感染防止の観点から非接触型サービスに対する需要が増しており、さまざまな企業が非接触型サービスの開発に注力しています。
今回の記事では、非接触パネルをテーマにメリットや活用シーンについてご紹介していきます。
消費者の意識変化、「非接触」需要の高まり
スマートフォンの誕生をキッカケにタッチパネル端末が急速に普及しました。
今では券売機や案内板、ATMなど、私たちの身の回りのいたるところにタッチパネルは存在しており、みなさんも日常生活のさまざまなシーンでタッチパネルを操作する機会があるのではないでしょうか。
このようにわたしたちの生活に欠かせない存在となっているタッチパネルですが、長期間にわたって続いているコロナ禍の影響によって、ウイルスへの感染防止対策の観点から「非接触」に対するニーズが高まっており、最近ではこうしたニーズに応える存在として「非接触パネル」が注目されています。
非接触パネルのメリット
それでは、非接触パネルを導入することでどのようないい事があるのでしょうか?
ここでは、非接触パネルを活用することで得られるメリットについてご紹介していきます。
メリット1:ウイルスへの感染防止
コロナ禍では、人と人との接触だけでなく、モノとの接触によっても感染リスクが高まるため、券売機やATMなど不特定多数の人が利用するものを触ることに対して多くの人が抵抗を感じています。
非接触パネルを導入することで直接画面を触らずに操作ができるので、ウイルスへの感染リスクを軽減させることができます。直接画面をタッチして操作する必要がないので、パネルに指紋や汚れが付着しづらく衛生的です。消毒や掃除を行う手間も省くことが可能です。
メリット2:利用者に安心感を与えられる
非接触パネルを導入することで、利用者の衛生面・安全面を確保するだけでなく、ウイルスの感染防止対策にしっかり対応しているという印象を与えることができます。
不特定多数の人が利用する商業施設や公共施設でも、来場者に不安感を与えず安心して施設を利用してもらうことが可能です。
非接触パネルの活用シーン
新型コロナウイルスの流行をキッカケに急速なデジタルシフトが進み、新しい生活様式にも順応しながら少しずつ日常を取り戻していますが、新たな日常に対応するためには様々なシーンで「非接触」が求められています。
ここでは、非接触パネルがどのようなシーンで活躍するのかをご紹介していきます。
・券売機、注文端末 飲食店などの券売機や料理の注文端末として利用することができます。
・受付端末 病院や店舗、自治体などの受付端末として利用することができます。
広島県庁の空中ディスプレイ&アバター遠隔接客システム ・自動精算機 コンビニやホテル、病院などの自動精算機として利用することができます。
・お知らせ掲示板 オフィスや公共施設などのインフォメーションボードとして利用することができます。
既存のディスプレイを非接触パネルにする「ノータッチフレームW」
先日、非接触パネルの開発・販売を行っている
新光商事株式会社様にお邪魔し、同社製品「ノータッチフレームW」のデモンストレーションを行っていただきましたので、ご紹介していきます。
ノータッチフレームWの特徴
特徴1:既存のモニターに取り付けるだけで簡単に非接触操作が可能に! ノータッチフレームWは、既存の液晶モニターにフレームを取り付け、USBケーブルでPCと接続するだけで簡単に非接触の操作に対応させられるという点が特徴で、10インチ~60インチの幅広いサイズのモニターに取り付けが可能だそうです。
タッチパネル用の操作アプリケーションもそのまま活用できるとのことで、もともと使用しているパネルやアプリを活かしたまま非接触を実現できるというのが嬉しいですね。
「既に使用しているモニターを活用したい」「非接触パネルを導入したいけど費用が高い」という方でも導入しやすい商品となっています。
特徴2:高い操作性 また、指を検出するラインを2段階(第1ライン、第2ライン)に分けて設置することで、高い操作性を実現しているというのも特徴だそうです。
第2ラインまで指が挿入された場合は、第2ラインの指の位置が優先されるようになっているので、第1ラインの高さまで指を上げて操作しなくてもしっかり指の動きに反応し、連続操作が可能となるそうです。1画面上で複数回操作をする場合にも最適ですね。
特徴3:太陽光に強い そして、太陽光の影響を受けにくいよう設計にいくつかの工夫が施されているそうです。

▼太陽光に強い仕組み
Point1:フレームの上部両サイドにセンサーを配置している
Point2:位置計測をするための反射テープに「再帰性反射テープ」という特殊なテープを採用し、光が入射した方向にのみ反射するようになっている
Point3:センサー部のレンズは再帰性反射テープの反射領域のみを撮影するように設定し、横からの入射光の影響を受けづらい仕様にしている
今回、実際にノータッチフレームWの操作を体験させていただきましたが、スムーズにこちらの指の動きに反応してくれていたので、ストレスフリーで操作することができました。
事前に説明いただいた様々な工夫が凝らされているからこその操作性だと感じました。
また、くじ引きやルーレットのようなゲームコンテンツのデモも行ってくださいました。
ゲームを非接触に対応させて配信させることで、今までとは違う感覚でゲームが楽しめて面白かったです。
非接触パネルはインフォメーションを配信する媒体としてだけでなくエンターテイメント分野など、幅広いシーンに活用して楽しめそうです。
まとめ
以上、今回は非接触パネルについてご紹介しました。
非接触サービスに対するニーズの高まりを受け、非接触パネルはさまざまな場所に導入が進んでおり、どんどん身近な存在になっています。
わたしたちの生活をどのように変えていってくれるのか、「非接触パネル」の今後の活躍が楽しみです。