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2021.06.18

「混雑を避けたい」ニーズを叶える“混雑状況可視化サービス”が新常識に?

みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
2020年から流行した新型コロナウイルスの影響により、「3密」を避けた行動をとることが社会的に推進されてきました。
コロナウイルスの感染対策に対する意識の高まりにより私たちの生活様式が大きく変化を遂げている中、お店や施設の混雑状況を可視化するサービスが注目を集めています。
そこで今回は「混雑状況の可視化」に関するサービスについてご紹介していきます。


混雑した場所を避けたい」という傾向が顕著に

新型コロナウイルスが流行したことにより、さまざまなコロナ感染対策が必要不可欠となりました。コロナウイルスの脅威は私たちの価値観や行動様式に大きな変化をもたらしており、「混雑を避けたい」というニーズが高まりを見せています。

実際に、酒文化研究所が実施した「外飲みで店を選ぶ基準」調査によると、最も多かったのが「密にならない店」で67%、次いで「しっかり換気している店」55%、「消毒を徹底している店」が52%となっており、コロナウイルスの感染対策をしっかりと実施しているお店を選ぶという意識が高まっていることがわかります。
この結果から、消費者に安心して施設や店舗を利用してもらうためには、リアルタイムの混雑状況を発信することが重要となり、こうした情報発信を行うことが今後のスタンダートとなっていくと予想されます。


注目が集まる“混雑状況の可視化”とは?

飲食店や商業施設などの施設内に今どれだけの人がいるのかを判断し、アプリやデジタルサイネージに表示するサービスです。混雑状況の情報を消費者に発信することで、混雑を避けた行動を促し、滞留人数のコントロールを行うことが可能になります。
混雑状況は、AIカメラやセンサー、GPSなどを使って取得されたリアルタイムのデータを基に分析されており、公共交通機関や飲食店、商業施設など、比較的人が多く集まる場所での活躍が期待されています。

<混雑状況可視化サービスの種類>

GPS連動型

GPS連動型のサービスは、ユーザーのスマートフォンのGPSデータを基にどこに人が集まっているかを判断します。GPS連動型だと広範囲の混雑状況が把握できるとともに過去のデータを基に混雑予測をすることが可能です。
しかし、ビルや商業施設などの場合、どの場所・どの階が混雑しているといったようなより詳細な情報を把握するのが難しいという特徴があります。

センサー / AIカメラ型

センサーやカメラ型のサービスは、特定の場所に設置されたセンサーやカメラによって取得された情報をAIが分析することによって、その場の混雑状況を判断します。
GPSよりも狭い範囲で精度高く混雑度を測定することができ、リアルタイムで施設内の電子ディスプレイやWEB、アプリなどに情報を発信するといった活用が可能です。
機器を設置するだけで簡単にスタートできるサービスが多いので、飲食店や商業施設など幅広い場所での導入が増えてきています。


混雑状況の可視化サービスの紹介


<GPS連動型サービス>

1:Yahoo!マップの混雑レーダー

Yahoo!地図は地図上で特定のエリアやターミナル駅周辺の混雑状況を確認できるサービスです。
2020年1月31日に提供が終了したサービスでしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、社会的に「密集場所」「密閉空間」「密接場面」の3密を避けることが推奨されたことにより、同年4月にサービスの提供を再開しました。
混雑レーダーでは、アプリ上で位置情報の利用を許可しているユーザーのデータを基に算出した最短20分前から24時間20分前までの混雑状況を確認することができます。
混雑状況の度合いは色を分けて段階的に表現され、画面下にあるスライダーを動かすと、各時間帯の混雑状況の推移を確認することが可能です。
Yahoo!マップ混雑レーダーイメージ Yahoo!マップ混雑レーダーイメージ / 出典:Yahoo!

2:ドコモ地図ナビ

ドコモ地図ナビは、期間限定で提供されている地図上で全国の混雑度情報を確認できるサービスです。アプリの地図上で特定のエリアを長押しすると、最短1時間~24時間前までの混雑度の推移を確認することができます。
このサービスは、ドコモ地図ナビのアプリでGPS位置情報の利用を許可しているユーザーの情報を統計加工して利用することで、全国の混雑状況をすぐに確認できるようになっています。
ドコモ地図ナビイメージ ドコモ地図ナビイメージ / 出典:docomo

<センサー / AIカメラ型サービス>

1:AWL Lite

AWL Liteは混雑状況を測定したい場所に設置をすると人の数をカウントし、その場所の混雑状況を分析してくれるサービスです。
測定した混雑状況に合わせて「混雑しておりません」、「少し混雑しております」、「かなり混雑しております」といったリアルタイムの状況をディスプレイに表示したり、チャットボットやメッセージアプリと連携することでパソコンやスマートフォンなどの機器からリアルタイムの混雑状況を確認することが可能です。
AWL Lite 混雑度推定イメージ AWL Lite(bisco signage)

2:アイテル

アイテルはお店や施設のリアルタイムの混雑状況を分析し、その情報をLINE公式アプリに配信してくれるサービスです。
センサーによって3分毎に取得された画像データをAIが分析することで最新の混雑状況を判断してくれます。
多くの人が利用しているLINEで誰もが簡単に混雑状況を確認することが可能なので、ユーザーは混雑している環境を避け、安心して施設や店舗を利用することができます。
アイテルイメージ アイテルイメージ / 出典:エコモット株式会社


混雑状況の可視化を実施するメリット


1.行動の変化を促すことができる

どこにどれくらいの人がいるのかの情報を参考にしながら、混雑している場所を避けたり、空いているお店を選択して待ち時間を減らすといったことが可能です。
商業施設など複数の店舗が入っているところでは、それぞれのお店の混雑状況を一覧で表示させることで、他のお店への入店を促すことも可能です。

2.ユーザーの利便性向上

今までは、実際に店舗や施設まで行かないとどれくらいの人がいるかがわかりませんでした。
しかしリアルタイムの混雑状況をウェブやスマートフォンから把握できることで、空いているお店から訪問したり、混雑している時間帯を避けた来店が行えるなど、ユーザーの利便性を高めることができます。


まとめ

今回は混雑状況を回避するサービスについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
新型コロナウイルスが世界的に流行したことにより、わたしたちの価値観や行動様式は大きく変化しましたが、それはコロナウイルスが今後落ち着いた後も元には戻らないだろうと言われています。

こうした状況の中で、混雑状況を可視化するサービスは「混雑している場所を避けたい」というニーズを満たす存在として、今後多方面での活躍が期待されるサービスです。
データの測定方法や情報配信の方法はサービスによってさまざまなので、混雑状況を測定したい場所の規模などによって検討することをおすすめします。

弊社でも混雑状況を測定するサービスを提供しておりますので、サービスの導入をご検討中の方はお気軽にご相談ください!

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