BLOGブログ
2023.04.28
飲食店のテイクアウト体験を変える「ピックアップロッカー」
目次
みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
コロナ禍をキッカケに飲食店や小売店を中心に専用のロッカーを使って商品の受渡しを行う店舗がでてきました。実際に利用したことがある人も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、飲食店で活用が進められているピックアップロッカーをテーマに商品の特徴や導入メリットなどについてご紹介していきます。
ピックアップロッカーってなに?
ピックアップロッカーとは、お客さんがインターネットやアプリから事前注文した商品の受け渡しを行うロッカーのことをいいます。店舗側は調理した商品を専用のロッカー内に置き、お客さんはロッカーから商品を受け取るので非接触で商品の受け渡しを行うことができます。
さまざまなシーンで活用が進められているピックアップロッカー
ピックアップロッカーはファストフード店やコーヒーショップ、複数の飲食店がキッチンをシェアしているクラウドキッチン(ゴーストレストラン)など、さまざまなジャンルの飲食店に導入されています。
クラウドキッチンに設置されているピックアップロッカー
ピックアップロッカーを利用するメリット
ピックアップロッカーを活用することで、飲食店にどのようなメリットをもたらしてくれるのでしょうか?非接触での受け渡し
新型コロナウイルスが流行してから人との接触を避けたいという人が増えましたが、ピックアップロッカーを使用することで、商品の受け渡しを非接触で行えるようになります。オペレーションをシンプルに
テイクアウトやデリバリー需要が増え、来店されるお客さんや事前予約のお客さん、デリバリードライバーへの対応が必要になったことで店舗スタッフのオペレーションが複雑化しています。ピックアップロッカーを導入することで、複雑化しているオペレーションをシンプルにし、スタッフの業務負担を軽減することが可能です。
スムーズな受け渡しでレジ前を混雑させない
事前予約のお客さんやデリバリードライバーが通常のお客さんと同じ列に並んで商品を受け取るのでは、待ち時間が発生してしまいます。ピックアップロッカーを利用して通常のお客さんとテイクアウト、ドライバーの動線を分けることで、待ち時間をなくしスムーズな商品の受け渡しを実現します。
ピックアップロッカーの利用方法
ここでは、ピックアップロッカーを利用する際の流れを見ていきましょう。<ピックアップロッカーの利用方法:ユーザー側>
1.商品の注文
店舗によって異なりますが、お客さんが利用したい飲食店公式のウェブサイトやアプリ、デリバリーサービスサービスから受け取りたい店舗や受け取り時間、商品を選択し、オンライン決済で支払いを行います。
2.QRコードやパスコードの発行
注文を完了した後に、受け取りに時に必要なQRコードやパスワードが発行されます。
3.商品の受け取り
指定した時間、または商品準備完了のお知らせが届いたら指定した店舗に行って商品を受け取ります。
店舗に設置されたピックアップロッカーに付いているモニターにQRコードをかざす、またはパスコードを直接入力すると商品が格納されたロッカーの扉が自動で解錠されるので商品を受け取ることが可能です。
<ピックアップロッカーの利用方法:店舗側>
1.商品の準備
ウェブサイトやアプリ経由でお客さんから注文が入るので、商品の準備を行います。
2.商品を入れる
調理が完成したらロッカー内に商品を入れます。
利用しているシステムによって料理が完成したことがお客さんにお知らせされます。
ピックアップロッカーを利用する際の注意点
ピックアップロッカーを利用する際にはどんなことに気を付ければいいのでしょうか。・受け取り期限
ピックアップロッカー内に保管された商品は、なるべく早く引き取らなければいけません。店舗によって決まりがありますが、一定の時間が経過すると別の場所で保管されることがあります。商品の準備ができてから長時間放置してしまうと品質が落ちてしまうので、受け取り時間が来たら早めに引き取るようにしましょう。
・セキュリティの確認
ピックアップロッカーは誤って違う商品を受け取ることがないようにパスコードやQRコードがなければ商品が受け取れないようになっています。そのため、他の人にパスコードやQRコードの情報が知られないように注意が必要です。
ピックアップロッカーの導入事例
ここでは、実際にピックアップロッカーを導入しているお店の事例をご紹介していきます。スシロー
国内で早い段階からピックアップロッカーを取り入れていたのが回転寿司のスシローです。事前にネットやアプリ、店内テイクアウト用のお寿司を注文すると店内に設置されている「自動土産ロッカー」から商品を受け取ることできます。
ロッカー内は温度管理がされているので、安全にテイクアウトをすることが可能です。
既存の店舗では、デリバリーサービスからの注文は店舗の状況によって、配達員の方が商品を受け取るまでに待ち時間が発生してしまっていたそうですが、ロッカーを導入したことによって待ち時間がなくなりより早くお客さんのもとに配達に向かえるようになったそうです。
出典:スシロー
Chrispy Chicken’n Tomato(クリスピーチキン&トマト)
韓国フライドチキン専門店のクリスピーチキン&トマトでも一部店舗でピックアップロッカーを使った商品の受渡しが行われています。わたしが利用した際には、専用のアプリから商品を受け取る店舗、時間、商品を選択して決済を完了させたらQRコードと注文番号が発行されました。
料理の準備ができたら公式アプリからプッシュ通知でお知らせされるので、店舗に行ってロッカーに付いているディスプレイにQRコードをかざしたら自動で扉が開き簡単に商品を受け取ることができました。
クリスピーチキン&トマト大船店に設置されていたロッカー(自社撮影)
Blooklyn Dumpling Shop(ブルックリンダンプリングショップ)
出典:Blooklyn Dumpling ShopBlooklyn Dumpling Shopはアメリカのニューヨーク州とニュージャージー州に店舗を構えている完全非接触型の餃子店です。てりやき風味やチーズバーガー風味など、日本ではあまり馴染みのない餃子メニューを味わうことができます。
商品の注文はお店のウェブサイトに直接アクセスしオンラインで行います。電話番号を登録し、クレジットカードで決済を行うとショートメールで注文の内容が記載されたバーコードへのリンクが届くシステムになっているそうです。
オンライン注文を利用しない場合は、店舗に設置されているタッチパネル式のセルフオーダーキオスクからも注文が行えるそうです。注文した商品の準備が整うと通知が送信されるので、ロッカーに備え付けられたスクリーンにバーコードをかざすと扉が開き商品を受け取れます。
出典:Blooklyn Dumpling Shop
同店舗は、2021年5月に1号店がオープンしてから現在は4店舗まで数を増やしています。
公式サイトを見ると今後15店舗オープンする予定と情報が出ているので、これからさらに拡大していくことが予想されます。
ビスコサイネージのピックアップロッカー
上段でピックアップロッカーについてご紹介しましたが、弊社でも竹素材を使用したピックアップロッカーのお取り扱いを開始いたしました。竹素材でできたPICK UP LOCKER (bisco signage)
キューブ型の形状をしたピックアップロッカーは、設置する場所や用途に合わせて、1個、2個、4個、6個というように好きな個数を選択し、縦横も自由に並べることができます。デジタルサイネージと連携させてお客さんの呼び出しや商品のPRなども行えるので、目立つ形で効果的に情報発信を行うことも可能です。
すでに注文・決済アプリシステムを導入している店舗様でもシステムとロッカーのつなぎこみも行えるので、ご興味のある方はお気軽にご相談ください!
PICK UP LOCKERの製品ページは→こちら
まとめ
以上、今回はピックアップロッカーについてご紹介しました。テイクアウトやデリバリーの需要が増加していることで、飲食店では混雑の発生やスタッフの業務負担が増えていますが、ピックアップロッカーはこうした課題を解消する存在として活躍が期待されています。これからどのように活用が進んでいくのか目が離せません。
関連記事
RELATED POST関連記事
BLOG&COLUMNブログ
デジタルサイネージ
2024.10.04
デジタルサイネージとは?導入するメリットとデメリット
従来の看板やポスターに代わる情報発信媒体として活用の場が広がっているデジタルサイネージを導入するメリット・デメリットについてご紹介していきます。ブログ
2024.09.27
渋谷の新スポット「Shibuya Sakura Stage」のデジタルサイネージ
2024年7月25日に全面開業した「Shibuya Sakura Stage」での面白いデジタルサイネージの活用事例をご紹介していきます。ブログ
2024.09.13
秋葉原駅改札すぐの幅30mの湾曲デジタルサイネージ AKIBA”CAP”
2024年春に大規模なリニューアルが行われたJR秋葉原駅中央改札口エリアに新たに設置された巨大湾曲デジタルサイネージをご紹介していきます。