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2022.03.04

コロナ禍で増える飲食店の非接触型サービスと感染症対策以外のメリット

最近、飲食業界では新型コロナウイルスの感染対策の一環として、さまざまな技術を活用した非接触サービスの提供が盛んに行われています。
今回の記事では、飲食店による非接触サービスの事例とコロナウイルスの感染対策以外にどのようなメリットがあるのかをご紹介していきます。


飲食店の非接触サービスにはどんなものがある?

非接触型の飲食店では、モバイルオーダーや配膳ロボット、テイクアウト商品の受け取りロッカー、セルフレジなどさまざまな方法でスタッフとお客さんが接触する機会を減らす工夫が実施されています。


事例1:完全非接触型のテイクアウトロッカーを設置している「スシロー」

スシローでは、事前にネットや店内、電話、FAXで注文した商品を待たずに受け取れる「自動土産ロッカー」を導入しています。
入店後セルフレジでお会計を済ませるとQRコードが発行されるので、発行されたQRコードをロッカーに設置された読み取り端末にかざすことで商品が受け取れます。
ネットで注文した場合はクレジットカードでの事前決済が可能で、登録したアドレスにQRコードが届きます。
店員さんとやり取りをする必要がなく、スムーズに商品を受け取れる便利なサービスですね。
出典:スシロー


事例2:完全非接触のテイクアウト専門店の「Blue Star Burger」

Blue Star Burgerはオーダーから決済、商品の受け取りまで、お客さんとスタッフが一度も対面しない完全非接触のハンバーガーのテイクアウト専門店です。
お客さんはオリジナルのアプリから商品を受け取る店舗と予約時間を選択し、商品の注文と決済を行います。
その後、引き取り時間に店舗に行くとピックアップ専用棚に商品が並んでいるので、その中から自分が注文した商品を受け取ります。
自分の好きなタイミングで、どこからでも商品の注文ができ、待たずに受け取れるというのが便利で嬉しいですね。

さらに同社は、今年1月7日にテイクアウトだけでなくイートインにも対応したコンセプトストアである渋谷宇田川店をオープンさせました。

テイクアウトの場合は、他の店舗と同じように専用のアプリで事前注文したものを引き取る方法ですが、店内で食べる場合にはセルフレジでオーダーをする仕組みとなっています。


事例3:ロボットが配膳する「焼肉キング」

焼肉キングでは、配膳ロボットのServiが配膳を担っています。各テーブルまでのルートはあらかじめプログラムされており、搭載している3Dカメラとセンサーで人や物を感知するので、人とのすれ違いやカバンなどの小さい障害物を回避することも可能です。

スタッフが行う作業は、トレイに料理を載せた後、タッチパネルでテーブル番号を入力して配送開始ボタンを押すだけの簡単作業です。
360度どこからでも料理が取りやすい設計となっており、重量センサーで重さを感知するので料理の受け取りが済んだら自動でキッチンに戻っていきます。
お客さんは自分でお皿を取らなければいけませんが、配膳ロボットが運んでくるというだけで楽しさに繋がりますね。


事例4:受付、注文、会計のすべてのポイントで非接触を実現する「くら寿司」

くら寿司では、入店してから退店するまでお客さんとスタッフが対面することなく食事ができる非接触サービスでの店舗運営を実現しています。

入店時は、自動案内機でチェックインを行うことで店員を介さずセルフで席まで案内することが可能です。
オーダーはお客さん自身のスマートフォンから注文ができるシステムを採用しており、タッチパネルに触れることなく好きな商品を自由に頼むことができます。
このオーダーシステムは最大6名まで連携させることができるので、グループでの利用でも自分のタイミングで簡単に注文ができて便利ですね。

そして、お皿のカウントはレーンに取り付けられた小型カメラとお皿投入口のセンサーによって自動計算が行われるので店員が確認する必要がありません。
お会計は入店する際に発券されたバーコードをセルフレジに読み込ませて行います。


こうした非接触サービスを標準装備した店舗は2020年11月に「スマートくら寿司」としてオープンした東村山店を皮切りに、昨年12月には全国にあるすべての店舗に導入が完了しており、どこの店舗に行っても非接触サービスを体験することが可能です。


コロナ感染対策以外にもあるメリット

飲食店に非接触型のサービスを導入することは、感染症対策以外にもさまざまなメリットがあります。ここでは、具体的にどのようなメリットがあるのかをご紹介していきます。


人件費削減

席への案内やオーダー対応、配膳、片付け、お会計などをロボットやデジタル技術を活用して非接触で行うためには最初に投資が必要ですが、一度導入してしまえば安定したサービスを提供する労働力として活躍してくれます。
人が行わなくていい作業をロボットやデジタル技術が担ってくれることで、より人でなければできない部分に注力することができます。


安定的な労働力の確保

飲食業界では、人を雇ってもすぐ辞めてしまうという離職率の高さが長年大きな課題となっていますが、ロボットやデジタル技術を活用することで、安定したサービスを提供し、即戦力になる働き手を長期的に確保することができます。
人材の教育や管理に費やす時間やコストも削減することが可能です。


人的ミスの削減

注文、配膳、会計といった一連の業務にロボットやデジタル機器を活用すると、オーダーミスや他のテーブルの料理が間違って届けてしまうといった人的ミスを抑えることができます。
また、スタッフによってサービス対応の質やスピードはばらつきがちですが、いつでも、どのお客さんに対しても均一なサービスを提供することが可能です。


エンターテイメント性

ロッカーでの料理の受け取りやロボットによる配膳、セルフレジなど、テクノロジー技術を活用したサービスは、お客さんの利便性を向上させるだけでなく、今までにない新しい店舗体験を味わってもらうことが可能になります。
特にロボットによる配膳サービスはエンターテイメント性抜群で、これを目的にお客さんを獲得できるほどのインパクトがあります。


まとめ

以上、今回は飲食店の非接触サービスの事例と非接触サービスを導入することで得られるメリットについてご紹介しました。
今回ご紹介したようなさまざまな非接触サービスを活用することで、お客さんは店舗で新しい体験ができるとともに利便性もあがり、お店側は店舗運営を効率化することができるのでどちらにもメリットがあります。
こうした技術を活用することで、人が働く機会が減ることを懸念する声もありますが、ロボットやテクノロジー技術に任せることと、接客や気配りなど人が担当したほうがいいことを分担することで、お客さんの満足度を高めていけるのではないでしょうか。

こうしたサービスはこれからスタンダートになっていくことが予想されるので、今後どんな新しいサービスが誕生するのか今から楽しみです。

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