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2022.04.01
ドライブスルーの進化を支えるデジタル技術の存在
目次
みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
新型コロナウイルスの流行をキッカケにドライブスルー需要が高まっており、ファストフード業態を中心にドライブスルーサービスへの新たな取り組みが積極的に行われています。
今回の記事では、飲食業界を支える存在となっているドライブスルーサービスの進化と現代のドライブスルーに必要不可欠となったデジタル技術についてご紹介していきます。
飲食業界におけるドライブスルーサービスの重要性
新型コロナウイルスの影響により、わたしたちの生活は大きく変化しました。日常生活において徹底した感染対策が求められる状況が続くなか、「人との接触を避けながら飲食店の味を楽しみたい」「気軽に飲食店を利用したい」といった新たなニーズが生まれました。飲食業界ではこうした様々な消費者のニーズに応えるべく、モバイルオーダーやテイクアウト、ドライブスルーなど、多様なシチュエーションで食事提供が行えるサービスの拡充に取り組んでいます。
その中でも特に、コロナ禍以降需要が増加している「ドライブスルー」はファストフード業態を中心とした飲食店の売り上げを支える柱となっており、各社が積極的に投資を行っています。
現代のドライブスルー事情
従来のドライブスルーと言えば、レーンに設置された紙のメニューボードを見ながらマイクに向かって注文を伝えるという方法が一般的でしたが、最近のドライブスルーを見てみるとデジタルサイネージやAIなどさまざまなデジタル技術が活用され、劇的な進化を遂げています。デジタルディスプレイとAIを活用するスターバックス
スターバックスは約3,800店舗のドライブスルーレーンに設置されたデジタルディスプレイを通して、バリスタとお客さんがテレビ電話のように顔を見合わせながら注文のやり取りを行う方法を採用しています。音声だけの機械的なやり取りではなく、ドライブスルーにおいてもスターバックスならではのバリスタとお客さんのつながりを実現することに成功しています。
また、ディスプレイには、AI技術を活用し天気や時間帯に応じたおすすめの商品が表示されるようになっており、常に同じ情報を発信するのではなく、その時々の状況に合った最適な情報発信を可能としています。
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ドライブスルーを進化させる最新デジタル技術の存在
ここでは、ドライブスルーをさらに進化させる存在としてこれからの活躍が期待されるデジタル技術をご紹介していきます。ドライブスルーにおけるパーソナライゼーションを実現する「Drive-ID」
セルフオーダーキオスクの製造・販売を行っているAcrelec社が提供している「Drive ID」は、ドライブスルーユーザーとお店の間にあるギャップを埋める役割を果たしてくれます。Drive IDは、お客さんがドライブスルーに近づいた瞬間にお客さんのスマートフォンにウェルカムメッセージの表示を行い、メニューの閲覧を開始できるという画期的な体験を味わうことができるサービスとなっています。
Drive IDはスピーカーボックス内に隠れるほどコンパクトなサイズですが、注文の呼び出し、ポイントの利用、ポイントの獲得、支払い処理といったすべてをコントロールし、これまでにないほど簡単かつスピーディーに作業を行うことができます。
注文のプロセスを最適化し、ドライブスルーにかかる一連の流れを最大20秒短縮することができるそうで、ドライブスルーにおけるサービス提供のスピードを加速させ、お店とお客さんが有意義な交流を実現するのに役立ちます。
ドライブレーンの効率を上げ、収益の最大化をサポートする「QTimer2.0」
同じく、Acrelec社が提供している「QTimer 2.0」はリアルタイムのデータを基に、ドライブレーンの効率を上げるのを手助けするサービスとなっています。ACRELEC QTimer2.0は、リアルタイムでドライブレーンのデータを追跡することで、ドライブスルーの効率を上げ、収益を最大化するのに役立ちます。
複数の車両検知技術をPOSの売上データとリンクさせ、ドライブスルーにおける一連の流れと注文時間をモニターすることで、ボトルネックの予測や必要に応じた最適なスタッフの配置を行うことが可能です。そして、これらすべてのことをリモートで簡単に管理することができます。
また、店舗スタッフのパフォーマンス能力向上をサポートするゲーミフィケーション機能も備えています。
この機能では、パフォーマンス目標の設定、実際のパフォーマンスの測定&記録を行い可視化します。各店舗のパフォーマンス記録や目標達成率を一覧データで確認できるので、ゲーム感覚でスタッフ同士が切磋琢磨しながら最高のパフォーマンスを発揮できるように動機付けすることが可能です。
このような最新のデジタル技術の活用は、現代のドライブスルーサービスに求められる「利便性」や「スピーディーなサービス提供」といったことを実現し、快適なドライブスルー体験を提供するために必要不可欠と言えるでしょう。
まとめ
以上、今回はテクノロジー技術を活用したドライブスルーの事例と新しいドライブスルー体験を実現するテクノロジー技術についてご紹介しました。ドライブスルー需要の高まりを受け、様々な企業がテクノロジー技術を活用し、より快適で便利なサービスを提供しようと取り組んでいます。今後どのような進化を遂げていくのか楽しみです。
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