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2021.10.01

AIカメラとは?できることと飲食店での活用事例を徹底解説!

AIカメラ みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
近年、さまざまな場面で活用が行われているAIカメラですが、AIの技術は日々進化しており業界を問わず今後の活躍が期待されています。今回はそんな「AIカメラ」をテーマにAIカメラでできることや活用事例についてご紹介していきます。


AIについて

AIとは

「AI」や「人工知能」という言葉を最近よく耳にしますが、AIとは私たち人間が脳内で行っている情報処理を再現したソフトウェアやプログラムのことを言います。AIの大きな特徴としては「学習能力」があげられ、さまざまなデータから学習することによって人間と同じように物事の判断や推測を行うことが可能となります。

<AIの主な用途>
AIの技術はさまざまな業界や用途で活躍が期待されていますが、主な用途は以下の3つです。

⑴識別・・・画像認識、物体認識、音声認識などによってモノゴトを認識
⑵予測・・・データから未来の事象を予測
⑶実行・・・表現生成、デザイン、行動の最適化、作業の自動化を実行


AIカメラとは

AIカメラとはこうした人工知能が搭載されたカメラのことをいいます。通常のカメラのように単に写真や動画の撮影をするのではなく、画像認識や物体認識といった技術を活かして防犯対策や混雑状況の把握、マーケティングなどのさまざまな目的で活用されています。


AIカメラでできること

AIカメラの技術を使うことでどんなことができるのでしょうか?ここでは取得した情報をもとにどんなことができるのかいくつか事例をご紹介していきます。

・画像、物体、音声認識
不良品の振り分け、不審者の検出、人の動作、感情の把握 etc

・予測
売上、需要の予測、広告パフォーマンスの予測、商品やサービスのレコメンデーション ウェブサイトに内容に合った広告の配信 etc

・実行
自動翻訳、ロゴのデザイン、チャットボットによる自動対話、交通経路の最適化 etc


飲食店におけるAIカメラの活用事例

ここでは飲食店におけるAIカメラの活用事例をご紹介していきます。

1:来店者人数カウント

店舗の出入り口にAIカメラを導入して来店人数のカウントを行うことで、日にち・時間帯別にどれくらいの人が来店しているかを把握することができます。計測結果をもとに、配置するスタッフの人数を最適化するなど店舗運営やマーケティング活動に役立てることができます。


2:混雑状況検知

店舗の入口で来店人数を計測、店内の混雑状況を判断することができます。
新型コロナウイルスの影響により、私たちの生活では「密の回避」「マスク着用」といった感染予防対策が当たり前となっていますが、飲食店などの店舗では入店するまで店内の混雑状況がわからないことが多いです。そこでAIカメラを活用して、店内の混雑具合を測定し事前にお客さんに配信することで、お客さんや店舗で働くスタッフの安全を守ることが可能です。


3:デジタルサイネージの効果測定

実際にどれくらいの人がデジタルサイネージに配信しているコンテンツを視聴したのか、どれくらいの時間視聴されたかなどを分析し、ターゲットに効果的な訴求ができているか検証を行います。どんなコンテンツが注目されやすいのか、興味を持たれやすい内容、関心を持たれにくい内容を調査することで、ターゲットのニーズを把握することができます。そして、より訴求効果の高いコンテンツの制作に役立てることが可能です。


4:デジタルサイネージ広告の最適化

AIカメラが自動で判断したターゲットの性別や年齢に最適化したコンテンツの配信が行えます。通常、デジタルサイネージでは事前に設定されたスケジュール通りにコンテンツの配信が行われていますが、AIカメラが認識したターゲット属性の情報や視聴時間とデジタルサイネージを連動させることで、実際に見ている人に合ったリアルタイムなコンテンツ切り替えが行えます。規則的な情報発信を行うよりも、効果的に訴求を行うことが可能です。


デジタルサイネージの効果測定ってどうやるの?

弊社のAI分析システム「AWL Lite」を使ってデジタルサイネージの効果測定の実証実験を行ったので、カメラの設置から撮影範囲の調整といった具体的な流れをご紹介していきます。

▼AIカメラで取得できるデータの例
・ターゲット、お客様属性(年齢、性別)
・来店人数の分析
・サイネージの前を通った人の数
・全通行人のうち、何人がサイネージを視聴したか
・サイネージを見た後の具体的行動(入店の有無、商品購買の有無など)

今回はアーケード街にあるお店の店頭に設置された屋外サイネージで実証実験を行いました。
店頭に設置されたデジタルサイネージ
デジタルサイネージにAIカメラを設置
準備はとっても簡単です。
デジタルサイネージの上にカメラを設置し、AWL Lite(STB)と接続するだけでAI分析が行えます。

STBを設置したデジタルサイネージの背面
対象範囲の設定
機器の設置を終えたら準備が完了です。
次にAWL Liteのアプリケーションからどの範囲を対象とするのか設定を行っていきます。

AIカメラが作動していることを告知

カメラを設置する際には、掲示物を貼り付けてカメラが作動していることをしっかり注意喚起するようにしましょう。


カメラを取り付ける際に気を付けるべきポイント

カメラを設置して必要なデータを取得するためには、カメラで映す範囲の設定や細かい角度調整などが必要です。
ここではカメラを設置する際に気を付けた方がいい4つのポイントについてご紹介していきます。

Point1:カメラを設置する目的、用途を明確に

AIカメラを設置する際にまず考えなくてはいけないのが、カメラを設置する目的と用途です。「1日にどれくらいの人が来店するのか」、「デジタルサイネージに配信しているコンテンツが視聴されたか」など、どんなことが知りたくてカメラを設置するのかを明確にしましょう。


Point2:カメラの設置場所

次にカメラを設置する場所です。屋内or屋外、目的や用途を達成するために必要なデータが収集できるかといったことを考慮して、最適な場所に設置するようにしましょう。例えば、店頭にカメラを取り付けることで、お店の前を通った人の数、入店した人の数、デジタルサイネージを視聴した人の数といったデータを取得することができます。これらのデータをもとにデジタルサイネージに配信しているコンテンツの内容は効果があるのか、ターゲットの行動分析を行うことが可能です。こうした分析を行う際には、レンズの角度調整や光量が十分にあるかを確認し、取り付けたカメラで人物をしっかりと撮影できるようにすることが大切です。


Point3:カメラが撮影する範囲

設置するカメラの種類やスペックによって撮影できる範囲は異なります。撮影する範囲を把握せずに設置してしまうとカメラが対象者を認識することができず、必要なデータが取得できないという事態に陥ってしまいます。これではせっかくカメラを設置しても無駄になってしまうので、こうしたことが起こらないように必要なデータを取得するためにはどれくらいの範囲で対象者を認識する必要があるのかを事前にシミュレーションし、その撮影範囲と用途に適したカメラを設置するようにしましょう。
例えば、屋内にカメラを設置する場合は近距離用のもの、屋外に設置する場合は、長距離用がおすすめです。


Point4:設置場所に合うカメラを利用

AIカメラを設置する場所を決めたら、その場所に合ったカメラを選択する必要があります。
最近ではさまざまな種類のカメラが販売されているため、設置する場所や目的に応じた機能を備えているものを選択するようにしましょう。
画質はもちろん、場所をとらないコンパクトなタイプ、屋外に設置するなら防水機能付きや光の取り込み具合を考慮して選ぶのがおすすめです。

AIカメラを設置する場所を決めたら、その場所に合ったカメラを選択する必要があります。
最近ではさまざまな種類のカメラが販売されているため、設置する場所や目的に応じた機能を備えているものを選択するようにしましょう。
例えば、屋内にカメラを設置する場合は近距離・狭範囲の撮影ができるWEBカメラ、屋外に設置する場合は長距離・広範囲の撮影が行える防犯カメラなどがおすすめです。また、屋外には防水機能付きや光量調整機能が備わっているものを選択するとよいでしょう。


カメラ設置の際の注意事項

店頭や店内にカメラを設置してデータを取得する際には注意しなければならないことがいくつかあります。個人情報にも影響してくるので以下のことには十分気を付けましょう。

▼AIカメラで取得できるデータの例
・必要な情報を取得した後の画像の破棄
・個人を特定できないようにデータを処理する
・個人ではなく、統計情報として数値のみを保存する
・HPや店頭でカメラを設置していることを十分な期間をもって事前に告知する
・告知においては「目的を人数の計測とする旨」「特定個人に繋がらない旨」「自社のみの利用とし、第三者へ提供しない旨」の明記をおこなう

総務省が公開している「カメラ画像の活用に関するガイドブック」に詳しい内容が明記されているので、内容を確認し理解したうえでカメラを設置するようにしてください。

カメラ画像利活用ガイドブック→こちら


AIカメラ「AWL Lite」の紹介

今回はビスコサイネージで取り扱っているAIカメラ「AWL Lite」を利用して実証実験を行いました。ここでは「AWL Lite」について特徴や機能についてご紹介していきます。

AWL Liteの特徴


特徴1:簡単にすぐ使える!
AWL Liteを利用するのに必要なのは電源のみ!製品を電源に接続するだけで誰でも簡単に設定ができるので、迷うことなくすぐにご利用いただけます。
AWL Liteの導入ステップ

特徴2:電源を入れるだけで分析開始
設置場所を決めて電源を入れたら分析スタートです。カメラに映る「人」をAIが認識し、性別・年齢を推測してくれます。集計結果はダッシュボードに保存されるので、いつでも確認が可能です。ディスプレイには広告や案内などのコンテンツを配信し、その背後でAIが動作するため、お客さんに威圧感を与えることなく導入することができます。


特徴3:低価格で導入可能!
サービスの利用は基本機能料金が月額4,000円と低価格。基本機能の他にもオプション機能をご用意しているので、必要な機能を自由に選んでご利用いただけます。基本利用料金にはSIM通信料も含まれているのでインターネット利用料金の心配も不要です。

主な機能


機能1:来店人数分析(標準)
店舗の入口にAWL Liteを設置して来店人数を分析します。来店人数のデータはダッシュボードで時間帯別・日別に確認することが可能です。


機能2:性別・年齢分析(標準)
来店されたお客さんの性別や年齢を判断してくれます。分析されたデータはダッシュボードから確認できます。


機能3:滞在時間検知(オプション)
特定のエリアや売り場にお客さんがどれくらいの時間滞在したのかを分析します。
デジタルサイネージに配信しているコンテンツがどれくらい興味を持たれたかなどを判断する際に役立ちます。


機能4:購買分析(オプション)
AWL Liteで分析したお客さんの属性データ(年齢・性別)とレジのPOSデータを比較することで、より詳細な顧客データを取得することができます。


機能5:掲示物・広告物最適化
ディスプレイを見ているターゲットの年齢や性別に合わせて、表示するコンテンツを最適なものに切り替えたり、広告の視聴者数、視聴時間などを分析することが可能です。
また、ポスターやチラシといったお店で掲示する広告物をデジタルディスプレイに置き換えて配信することで、広告物の印刷費や貼り替えなどのコストを削減できるだけでなく、複数の広告物を簡単に管理することができます。


機能6:マスク検知(コロナ対策オプション)
店舗の入口や従業員入口に設置して、「マスクを着けている人」、「マスクを着けていない人」を瞬時に認識し、その結果をもとに「マスクの着用ありがとうございます」、「マスク着用にご協力ください」というメッセージを出し分けます。ダッシュボードではマスクの着用率や未着用率を確認することが可能です。


機能7:混雑度測定(コロナ対策オプション)
来店した人数に合わせて店内の混雑状況を推測し、「混雑しておりません」、「少し混雑しています」、「かなり混雑しています」という状況に合わせたメッセージを表示してくれます。WEBやチャットツールでリアルタイムの混雑状況をお客さんに提供することで、混雑時間を避けた来店を促し、「3密」にならないように手助けします。


機能8:消毒検知(コロナ対策オプション)
店舗の入口に設置されているアルコール除菌の利用状況をリアルタイムで収集・分析し、その結果に基づいてメッセージを表示します。「ご協力ありがとうございます」、「アルコール除菌にご協力ください」というように状況に応じてメッセージを出し分けて、手指の消毒を促すことができます。
AIカメラAWL Lite製品イメージ AWL Lite(bisco signage)


ポイント!
AIカメラを利用してデータを収集する際に、気がかりとなるのが取得したデータの取り扱いではないでしょうか。
AIカメラでのデータ取得に関しては、「①データ取得時に自動的に数値化され映像が残らない構造のもの」と「②映像データが残って後で消去作業が必要なもの」があります。

AWL Liteは①のタイプなので情報の取り扱いがしやすく、お客様のプライバシーを守るといった点でも安心です。
AIシステムを選ぶ際には運用目的や方法を考慮して最適なものを選択するようにしましょう。


まとめ

今回はAIカメラについて、活用シーンや実際にAIカメラを導入する際の手順、弊社のAIカメラ分析「AWL Lite」についてご紹介しました。
日々進化しているAI技術を導入することで、さまざまなデータの取得・分析が可能となり、マーケティングや店舗運営にも役立てることができます。

ご要望や要件に応じてご提案させていただきますので、AIカメラの導入を検討中の方、興味のある方はぜひお気軽にご相談ください!

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