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2024.05.24
LEDディスプレイのショールーム見学レポート
みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
先日、株式会社イノベーターワン様にお邪魔し、同社が提供しているLEDディスプレイを見学させていただいたのでその様子をご紹介していきます。
両面型軽量サイネージ
最初にご紹介いただいたのが、厚さ26mmの両面LEDのディスプレイです。それぞれの面のディスプレイは、異なる輝度・ピッチのものを組み合わせることが可能だそうです。(ピッチの種類は1.5mm、1.9mm、2.6mm)
ディスプレイ自体は5kgと軽量で、天井にバーを取り付けるだけで簡単に吊り下げることができます。
展示されていたディスプレイは3000cdと1000cdでした。
球体LED
こちらは、球体型LEDディスプレイです。ディスプレイの設置は自立型スタンド(固定・可動式)または吊り下げて設置することが可能とのことでしたので、幅広いシチュエーションでの活用ができますね。
球体型LEDディスプレイは、通常の平面用ディスプレイと比べてコンテンツの作り込みが難しいだろうなと思っていましたが、お話を伺ったところ16:9の素材を自動で球体に合わせて変換してくれるシステムを使ってコンテンツを作成しているそうです。
球体型のディスプレイといえば、去年ラスベガスに誕生した世界最大ディスプレイ「Sphere(スフィア)」が世界中から注目を集めていますね。
今までにない没入感と新たな映像表現を可能にする球体型ディスプレイは、今後さらに活躍の場を広げていくのではないでしょうか。
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大型LEDディスプレイ
次にご紹介するのは、ショールームの中で一番大きかったディスプレイです。ディスプレイのピッチ数は1.2mmピッチで、高精細で迫力のある映像表現を実現しています。
ディスプレイに近づいてみると、LEDチップ同士の間隔がとても狭いことが分かりますね。
そして、こちらがピッチ数1.5mmのLEDディスプレイです。
上段でご紹介した1.2mmのLEDディスプレイと比べるとチップ同士の間隔は開きますが、十分綺麗に映像が表現されています。
ピッチ数とは、LEDチップ同士の間隔のことでピッチ数が小さくなるとLEDチップ同士が密になり、より細部まで映像表現が可能になります。
そのため、LEDディスプレイを使ってコンテンツ配信を行う場合には、表示するコンテンツや画面の大きさ、設置場所、設置方法、ディスプレイが視聴される位置、どの距離から視聴されるかといったことを考慮してピッチ数を検討することが大切です。
当然、LEDチップ同士の距離が狭いほどきれいに映像が表現されますが、その分価格も高くなるので、これらの条件を考慮して最適なディスプレイを選択する必要がありますね。
シネマ用モニター
映像を撮影するためのシネマ用モニターです。今回ショールームにあったのはサンプルモニターでしたが、このサイズのモニターを複数枚つなげてこれからスタジオを作っていくそうです。
モニターの表面には、メッシュシートをかぶせて黒色をしっかり表現するのと反射しないようにしているそうです。
シネマ用モニターは、機械側でモニターの角度を3段階で調整できるようになっており、撮影したい映像に合わせて柔軟に変更ができるのがとてもいいですね。
映画やMVといった映像制作の場面では、今までグリーンバックのスタジオで撮影を行い、後からCGで映像を合成するというやり方が多かったですが、最近ではLEDディスプレイを設置したスタジオでの撮影も行われ始めています。
LEDディスプレイスタジオは、グリーンバックのスタジオとは違い、最初から背景映像が映し出されているので後からCGを合成する必要がなく、演者も自分がいまどんな空間にいるのかが分かる状態で撮影が行えるというメリットがあります。
映画やMVの撮影では、セットの組み立てるために時間や膨大な費用がかかってしまいますが、LEDディスプレイを活用すれば一瞬で映像を切り替えて撮影を行うことができます。
LEDディスプレイをこうした映像撮影を行うスタジオの空間演出としての活用は、今後主流になっていきそうですね。
まとめ
以上、今回は株式会社イノベーターワン様で見学させていただいたLEDディスプレイについてご紹介しました。ショールームでは、両面ディスプレイや球体型ディスプレイなど、幅広い製品を間近で見学させてもらうことができました。
デジタルディスプレイは、街中や公共施設、ライブ会場、商業施設といったさまざまな場所で活用されていますが、最近では動画撮影を行うスタジオの空間演出としても利用されるようになってきており、アイデア次第でいろんなことに活用できる可能性を秘めていると感じさせられますね。
これからのデジタルサイネージの活躍にますます期待が高まります。
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