2020.08.11
タッチパネル式デジタルサイネージってなに?
みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
ATMや駅の券売機、カーナビ、コピー機など今や当たり前のように目にするようになったタッチパネル。
あまり意識はしていなくても思い返してみるとタッチパネルって結構馴染みがあるなと感じますね。
今回はそんなタッチパネルを使ったデジタルサイネージについて説明していきます。
タッチパネル式デジタルサイネージとは?
タッチパネル式デジタルサイネージとはユーザーがディスプレイを操作して、自分が欲しいと思った情報を自由に取得できるタイプのデジタルサイネージです。
一般的なデジタルサイネージの場合、発信する側が主導となって受け手に情報を発信する一方通行のコミュニケーションになりがちですが、タッチパネル式のデジタルサイネージの場合、ユーザー自ら情報収集をおこなうので、発信する側とユーザーの双方向的なコミュニケーションが行われるという特徴があります。

この双方向的なコミュニケーションができるデジタルサイネージを総称してインタラクティブ型サイネージといい、タッチパネルの他にも様々な最新技術の活用が進んでいます。
タッチパネル式デジタルサイネージの活用事例

タッチパネル式デジタルサイネージはどのような場所で活用されているのか具体的な事例をもとにご紹介していきます。
飲食店に設置されているセルフオーダーキオスク
セルフオーダーキオスクを利用すると対面での接客が不要で、オーダーからお会計までの作業をお客様のペースでおこなってもらえます。
画面上で対応言語を選ぶことができるので、海外からのお客様でも安心して利用してもらうことができます。
またオーダーはリアルタイムで調理場に飛ぶので、店舗運営の効率化も期待できます。
大型ショッピングセンターに設置されているフロアマップ案内
複数のショップが入っているショッピングセンターでは、ショップの位置やトイレなど、どのフロアに何があるのかを教えてくれます。自分のお目当てのショップを簡単に探せて便利ですよね。
駅や空港などに設置されている経路、時刻案内
訪日外国人の利用が多い交通機関では、多言語対応の案内板があることで利用者が必要としている情報を母国語で提供できます。
快適で安全な旅行を楽しんでもらうために必要なサービスですね。
不動産の物件案内
物件情報をみることができるタッチパネル式デジタルサイネージを入り口に設置している不動産も増えています。
店内に入って物件を紹介してもらうより気楽に自分の気になる物件情報を確認できます。
ここでご紹介しているのは一例なので、みなさんも周りにあるタッチパネル式デジタルサイネージの事例を探してみてください。
タッチパネル式デジタルサイネージのメリット

次にタッチパネル式のデジタルサイネージを活用した場合のメリットをユーザー側と設置する側の2つにわけてみていきましょう。
▼ユーザー側のメリット ・自分の必要な情報を簡単に入手できる 通常のデジタルサイネージから発信される情報は、受け手側からしたらあまり必要のない情報の場合もあります。
しかし、タッチパネル式のデジタルサイネージはユーザーが自分の必要なタイミングで必要な情報を効率的に収集できるという点が一番わかりやすいメリットではないでしょうか。
・人に尋ねなくていい 例えば大型のショッピングセンターで自分の行きたいショップの場所をインフォメーションセンターで尋ねようとしたとき、担当者が対応中で自分の順番が来るまで待たなければいけないという状況に遭遇したことはありませんか?
できることなら何か情報を知りたいと思ったその時に、簡単に必要な回答が入手できたほうが嬉しいですよね。タッチパネルはそういった不便をなくしてくれます。
・母国語対応 さまざまな国籍の方に合わせた情報提供が可能です。特に日本ではこれから更に増加が見込まれる訪日外国人に快適で安全に過ごしてもらうために、空港や駅、バス乗り場などの交通機関では多言語対応が可能な案内サービスを充実させることが求められています。
▼設置する側のメリット ・問い合わせ対応の人員&時間削減 今まで対面式で対応していた問い合わせに関して、基本的な問い合わせは、タッチパネル式デジタルサイネージを利用してユーザーが自分のタイミングで情報収集を行ってくれるので、今まで人が対応していた作業&対応時間が軽減でき、別の業務に時間を割くことができるようになります。
・利用者の操作記録の収集&分析ができる ユーザーがどのような内容の検索をおこなったかのデータが収集でき、そのデータをもとに行動分析をすることで、施設運営の改善や必要なサービス提供、マーケティング活動に活かすことができます。
・多言語対応 多種多様な国籍の方にサービスを提供するとなると、一番の課題は言語です。さまざまな言語を話せる人材を確保するのはなかなか大変ですが、多言語対応のデジタルサイネージを導入するだけで、幅広い国籍の方への対応がスムーズに行えます。
インタラクティブサイネージの現状
双方向的なコミュニケーションがとれるデジタルサイネージは総称してインタラクティブサイネージと呼ばれ、タッチパネルだけでなく、ARやモーションセンサー、スマートフォン、SNSと連携できるものなどさまざまな最新技術と融合した活用が進んでいます。
インタラクティブサイネージは情報提供のほかにも、最新技術×デジタルサイネージを組み合わせたイベント参加型の利用がユーザーの興味関心を喚起するとして期待されています。
アートやエンターテイメント、キャンペーンへの活用など、アイディア次第で実現できることは多く、新しいユーザー体験の創造を可能にするでしょう。
イベント参加型事例:チームラボ

チームラボの展示事例です。「捕まえ、観察し、解き放つ」をコンセプトに専用のアプリをダウンロードし、アプリのカメラで画面に映し出されている動物を狙って光の矢を投げ込みます。うまく捕えると映し出されていた動物は消え、自分のスマートフォンのアプリ図鑑にコレクションされるという仕組みです。
スマホを活用した参加型の面白い事例ですね。
インタラクティブサイネージの今後について
最近では、コロナウイルスの影響によりタッチパネルに触れることに抵抗を持つ人が増えているため、非接触で反応する空中タッチパネルの開発が進んでいます。
この「非接触」というのがポイントで、インタラクティブサイネージの今後を考えていくうえで重要なキーワードとなります。タッチパネルの先をいく技術として、ディスプレイに触れることなく、センサーやAIの技術を使ってターゲットが求めているであろう情報をディスプレイに表示するセンシングサイネージが同業界のトレンドになっています。
遠い未来の話だと思っていた空中タッチパネルなどの技術が現実のものになりつつあるなんてなんだかワクワクしてしまいますね。デジタルサイネージは最新の技術と融合することで様々な可能性を見出し、今後ますます進化が加速していくので目が離せません。
空中タッチパネル事例:株式会社アスカネット
出典:アスカネット 株式会社アスカネットが開発したASKA3Dは特殊な構造をしたプレートで、このプレートを通すことで画像や映像などを空中に映し出すことを可能にしました。
空中に映像を表示できることにより、空中タッチパネルとして空間を利用したインパクトのある訴求を実現できます。
今回はタッチパネル式デジタルサイネージとインタラクティブサイネージについてお話をしましたがいかがでしたでしょうか?
前半でご紹介したタッチパネルサイネージの事例「セルフオーダーキオスク」は弊社でも取り扱いがある商品です。
導入をご検討の方、デジタルサイネージにご興味のある方はお気軽に
ご相談ください!