2021.05.21
CMSとは?デジタルサイネージ運用に便利な機能とメリットについて
みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。効果的な情報発信を行うのに役立つデジタルサイネージ。
今回はそんなデジタルサイネージを運用するにあたって必要不可欠な「CMS」の主な機能や導入するメリットについてご紹介していきます。
CMSとは?
CMSとはContents Management Systemの略で、一般的にはWebサイトのコンテンツを構成するテキストや画像、デザイン、レイアウトなどの情報をまとめて保存・管理するシステムのことをいいます。
通常Webサイトの作成や更新を行うには、Webに関する専門的な知識が必要になり、大変な手間と労力がかかってしまいます。
それが、CMSを使用すれば専門的な知識を持っていなくても、ブラウザ上で文章や画像を入力するだけで誰もが簡単にWebサイトを更新・管理することができるようになります。
このCMSをデジタルサイネージに用いると、デジタルサイネージに配信するコンテンツの内容を簡単に修正・更新することができたり、コンテンツの素材や配信スケジュール、STBなどの管理がまとめて行えるようになります。
CMSはインターネット環境とパソコン又はスマートフォンがあれば手軽に導入を始めることができます。
CMS導入でできること
CMSを導入する以下の6つのことが可能になります。
1:コンテンツ作成
使用したい静止画や動画などの素材に文字を挿入したりして簡単に配信用のコンテンツを作成することができます。
デザインのテンプレートがあらかじめ用意されているシステムもあるので、コンテンツ作成未経験の方でも簡単に本格的なコンテンツを作成することができます。
2:コンテンツ管理
専門の知識がなくてもコンテンツ内容の変更や修正が簡単に行えるので、自社で運用ができるようになり専門の業者や技術者に依頼する必要がなくなります。
3:コンテンツの更新
運用しているデジタルサイネージが複数台あったり、離れた場所に設置されていてもネットワークを通じてまとめてコンテンツの配信&更新を行うことが可能です。
CMSを使っていない場合、設置されているデジタルサイネージの台数の分だけひとつひとつ更新作業を行わなければいけません。
しかし、CMSを使用すると台数や設置場所に関わらず管理しているデジタルサイネージのコンテンツを一括で更新することができて便利です。
4:再生スケジュール設定
再生するコンテンツの再生順序や再生日時を事前に登録することができるので、コンテンツを配信する時期や時間に最適なクリエイティブを配信することができます。
長期休みや担当者が不在の間でも流したい内容・タイミングでしっかりとコンテンツを配信することができるので安心です。
5:権限管理
コンテンツの情報を更新できる人を選択して権限を持たせることで、誤ったコンテンツを配信してしまうリスクを軽減することが可能です。
6:死活管理
デジタルサイネージを設置していてもコンテンツが正常に流れていなければ意味がありません。死活管理はデジタルサイネージにコンテンツを流してくれるSTBなどの機器が正常に動いているかを監視し、異常が確認された場合は適切な対応を促してくれます。
CMSを取り入れるメリット
メリット1:時期や時間に合った情報発信が可能
効果的にPRを行うためには、コンテンツを放映するタイミングに合った最新の情報を配信することが大切です。
例えば、飲食店では提供するメニューが時間帯によって変わったり、実施しているキャンペーンが頻繁に変わります。そういう状況で単に同じコンテンツを1日中流していても意味がありません。
CMSを導入するとあらかじめスケジュール設定ができるので、時間帯や日にちに合わせて最適なコンテンツを配信することができ、お客さんの関心を集めることができます。
メリット2:遠隔操作が可能
CMSを使用しないで複数のデジタルサイネージの管理を行う場合は、コンテンツを更新するタイミングで1台1台変更を行わなければなりません。
しかし、CMSを使用することによってデジタルサイネージが複数あっても、遠い場所に設置されていても遠隔でコンテンツの更新を行うことができます。簡単に管理が行えるので、コンテンツの更新頻度を高めることができます。
メリット3:コスト削減
CMSを使っていない場合、コンテンツの内容を変更・修正する際には専門の業者や技術者に依頼する必要があるので、その分時間やコストがかかってしまいます。
しかし、CMSを使用することで専門の知識がない人でも対応できるようになるので、都度発生していたコストを削減し、速やかに更新作業を行うことが可能です。
CMSを導入するのに適している環境
CMS導入をおすすめするデジタルサイネージの利用環境は以下になりますので参考にしてみてください。
・コンテンツの更新頻度が高い
・リアルタイムな情報発信を多く必要とする
・デジタルサイネージを複数運用している
・様々な場所にデジタルサイネージが設置されている
デジタルサイネージにコンテンツを配信するにはCMSだけでなくUSBなどを利用することも可能ですが、デジタルサイネージの運用状況が上記で記載したケースに当てはまっている場合は、CMSを導入することでよりメリットを感じられると思います。
CMSの選定ポイント
どんなことに気を付けてCMSを決めればいいのでしょうか?ここでは、2つのポイントをご紹介していきます。
ポイント1:CMSの機能
CMSにどのような機能を求めるかが重要な選定ポイントになります。
自社のデジタルサイネージ運用の目的にあった機能を明確にしたうえで、どのCMSを導入するかを検討するとよいでしょう。
<CMSにある機能:例>
コンテンツ作成、コンテンツ管理、プレイリスト管理、店舗管理、スケジュール設定、STBのシステム管理、権限管理、SNS連携、RSS配信 etc
ポイント2:シンプルでわかりやすい操作性
せっかくCMSを導入しても、操作が難しく簡単に扱えなければ意味がありません。誰でも利用できるように、シンプルな操作で作業が行えるものを選ぶとよいでしょう。
まとめ
CMSはデジタルサイネージを運用する際、コンテンツを管理する上で重要な役割を果たしてくれます。
特にデジタルサイネージを複数運用していたり、さまざまな場所に設置している場合は管理が円滑に行えます。
最近ではほとんどがクラウド型のCMSになり、安価で簡単に導入できるようになっているので、価格や機能を比較して導入を検討してみてはいかがでしょうか。
弊社でもCMSサービスを提供しているので、お客様のデジタルサイネージの運用状況や目的に応じたサービスをご提案させていただきます。お気軽にご相談ください!