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2021.05.14

デジタルサイネージとしてテレビは利用できる?専用のディスプレイとテレビの違いについて

みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
デジタルサイネージの導入を検討する際に、価格が高いデジタルサイネージ専用のディスプレイよりも安いテレビを代用して使いたいという方もいると思います。もちろんテレビをデジタルサイネージとして活用することは可能ですが、使用目的や方法などによっては使用できない場合があるので注意が必要です。今回の記事では、デジタルサイネージ専用のディスプレイとテレビの違いについてご紹介していきます。


デジタルサイネージとは?

デジタルサイネージとは、従来の看板やポスターに代わって液晶やLEDなどの「デジタルディスプレイ」を使って情報を発信するメディアのことをいいます。
そのため、業務用に使われているディスプレイだけでなく、わたしたちに馴染みのあるテレビもデジタルサイネージのひとつと言えます。

デジタルサイネージは、静止画だけでなく動画や音声を組み合わせたコンテンツを配信できたり、インターネットやUSBを使うことで簡単にコンテンツを変更できるといったメリットがあります。
インターネットに接続しているタイプのものであれば、スケジュール設定をしておくと自動的にコンテンツの内容を変えることも可能です。遠隔での操作もできるので便利ですね。


デジタルサイネージ専用ディスプレイとテレビの違い

ここでは業務用のディスプレイとテレビの違いを見ていきましょう。

1:耐久性

まず一つ目の違いは、「耐久性」です。テレビは居住空間で使用することを目的としているため、朝から晩まで1日中ディスプレイの電源を入れっぱなしにするといった使い方をすると、製品寿命を短くし、安定した運用ができなくなってしまいます。
また、テレビは高温・低温・高湿度といった環境が苦手で、ホコリや水にも弱いという性質があるので、直射日光が当たったり、気温の影響を受けやすい屋外に設置すると故障の原因になります。
さらに最近のテレビは、薄型&軽量のものが主流でディスプレイがむき出しになっているため、外部からの衝撃に弱く、人がぶつかったり意図的に力を加えられたりすると簡単に壊れてしまうという傾向があります。

これに対しデジタルサイネージ専用のディスプレイは、長時間使用することを目的としているので、機械の熱をしっかり逃がすように設計されており、耐久性・耐熱性に優れているので、安心して使い続けることができます。
ディスプレイの表面も強化ガラスによって保護されているものが多いので、外部からの衝撃に強い造りになっています。
またデジタルサイネージ向けの屋外用ディスプレイであれば、防水・防塵機能が付いているので、直射日光や冬の時期の結露にも強い仕組みになっています。

防水イメージ

2:コンテンツの視認性

2つ目に「コンテンツの視認性」があげられます。デジタルサイネージとして活用するためには、ディスプレイに表示されたコンテンツの見やすさが大切です。
デジタルサイネージ専用のディスプレイとテレビのディスプレイの輝度(明るさ)を比べてみると、一般的にテレビ画面の輝度は「350~500cd/㎡」となっています。

通常デジタルサイネージとして利用するためには、屋内用であれば「350~1000cd/㎡」、屋外用では「2500~5000cd/㎡」くらいの輝度が必要とされています。屋内でも昼間の光が当たる窓際や屋外では日中は日差しが当たったり、夜間では暗くなってしまうという環境でテレビを使用する場合は、外部環境によってディスプレイに何が映っているのかわからないという状況になってしまうので、設置する場所が限られてしまいます。
そのため、窓際や屋外などにデジタルサイネージを設置する場合は、専用のディスプレイを活用した方が良いと言えるでしょう。

街中のデジタルサイネージイメージ

3:その他

駅や飲食店などでよく目にする縦向きに表示されているディスプレイを皆さんも目にしたことがあるのではないでしょうか。
設置する場所や用途によって縦使いにしたいケースがでてくると思いますが、テレビの場合は縦使いの設定ができないので、横向きで使用することが前提になります。
デジタルサイネージ専用のディスプレイであれば、縦・横どちらの向きでも利用でき、マルチディスプレイとして複数のディスプレイをつなげて大きな1枚としてコンテンツを表示させるといった使い方も可能です。
さらに最近では、ただコンテンツを表示するだけでなく、タッチ機能、非接触パネル、AI技術を導入したものなど、豊富な機能を備えた幅広いディスプレイが誕生しているので、使用する目的や用途によってさまざまな選択が可能となっています。

縦向きに設置されたデジタルサイネージ

テレビをデジタルサイネージとして活用する方法

上段では、デジタルサイネージ専用のディスプレイとテレビの違いについてご紹介しました。
デジタルサイネージを導入する際には、さまざまな機能が充実していて、耐性に優れた「デジタルサイネージ専用ディスプレイ」がおすすめですが、設置する環境によってはテレビ画面を代用することも可能です。

方法1:HDMIとSTBを利用する

1つ目の方法は、テレビに付いているHDMIにSTBを接続してコンテンツを配信する方法です。
STBを活用することで、インターネット経由でコンテンツを配信することも可能ですし、USBをSTBに接続してコンテンツを配信することもできます。
STBを使えば、ある程度自分でスケジュールを組んでコンテンツを配信することも可能です。

方法2:USBを利用する方法

2つ目の方法は、テレビに付いているUSB端子にUSBを接続してコンテンツを配信する方法です。
しかしこれは、テレビにUSB端子が搭載されていて、USBメモリ内のコンテンツを再生する機能が付いている場合に利用できます。

テレビをデジタルサイネージとして活用する方法をご紹介しましたが、メーカーによっては業務用途でテレビのディスプレイを使用した場合、保証が効かない(有償修理)になってしまう場合もあるので注意が必要です。


まとめ

今回はデジタルサイネージ専用ディスプレイとテレビの違いについてご紹介しました。
デジタルサイネージを導入する際には、設置する場所や目的を明確にし、必要な機能とコストのバランスでディスプレイを選ぶことが大切です。
デジタルサイネージの導入をご検討中の方、不明点などありましたらお気軽にご相談ください!

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