BLOGブログ
2023.12.22
麻布台ヒルズ|東京の新たなランドマークのデジタルサイネージ事情
みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
2023年11月24日、東京都港区に麻布台ヒルズがオープンしました。東京にできた新たなスポットとして話題となり、連日多くの人が訪れている麻布台ヒルズでは、最先端の技術やデジタルサイネージが活用されているのでは?ということで早速訪れてみました。
そこで、今回は麻布台ヒルズの様子をレポートしていきます。
麻布台ヒルズ
麻布台ヒルズは、赤坂アークヒルズ、六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズを作り上げてきた森ビルが今までに培ったものを注ぎ込んだ「ヒルズの未来形」として誕生しました。「緑に包まれ、人と人をつなぐ「広場」のような街-Modern Urban Village-。」をコンセプトに、オフィスや住宅、ホテル、学校、商業施設、文化施設などが一体となった施設になっています。
人の様々な営みがシームレスにつながり、人と自然が調和しながら創造的に生きられる街づくりを目指し、施設敷地内には広場や果樹園、菜園も設けられており、都会の真ん中で緑に囲まれながらゆっくりとした時間を過ごすことができます。
最寄りは東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」、日比谷線「神谷町駅」「六本木駅」です。神谷町は駅直結となっているので、訪れやすいのも魅力です。
出典:森ビル株式会社(配置図)
出典:森ビル株式会社(立面図)
麻布台ヒルズのデジタルサイネージ
ここからは、麻布台ヒルズで見つけたデジタルサイネージをご紹介していきます。オリジナルの筐体に入ったデジタルサイネージ
麻布台ヒルズに数多く設置されていたのが、オリジナルの筐体に入った縦型のデジタルサイネージです。筐体は館内のデザインに合わせて作られているようで、建物内のあちこちにこのようなデジタルサイネージが設置されていました。神谷町から直結でたどり着いたB1に設置されているINFORMATIONサイネージ
これらのデジタルサイネージには、最近商業施設でスタンダードになっているタッチパネル式の検索機能がついているのかと思ったのですが、そういった機能はなく、インフォメーション情報を表示するデジタルサイネージ以外は静止画コンテンツが配信されていました。
設置場所によっては、静止画を自動で切り替えて表示が行われていました。
同じくB1に設置されているデジタルサイネージ 左から全体のMAP、SHOP&RESTAURANTS(2台)、FLOOR GUIDE
このデジタルサイネージで発信されている情報は主に4つで、各ディスプレイの左上に情報の種類が記されていました。
▼発信されている情報の種類
⑴MAP:麻布台ヒルズ全体のマップで静止画のみ。
⑵SHOPS&RESTAURANTS:設置されているフロアにあるショップとレストラン情報を表示。静止画のみで2台設置されているところと1台でコンテンツを切り替えて表示しているところがある。
⑶FLOOR GUIDE:そのフロアと近隣フロアのマップで静止画のみ。
⑷INFORMATION:自社の広告(今後オープンする施設やイベント情報など)や純広告が表示されている。静止画と動画どちらもあり。
⑴MAP:麻布台ヒルズ全体のマップで静止画のみ。
⑵SHOPS&RESTAURANTS:設置されているフロアにあるショップとレストラン情報を表示。静止画のみで2台設置されているところと1台でコンテンツを切り替えて表示しているところがある。
⑶FLOOR GUIDE:そのフロアと近隣フロアのマップで静止画のみ。
⑷INFORMATION:自社の広告(今後オープンする施設やイベント情報など)や純広告が表示されている。静止画と動画どちらもあり。
こちらも館内に設置されていたデジタルサイネージです。商業施設でよく見るタイプのデジタルサイネージですが、上段でご紹介したデジタルサイネージと同様にタッチ機能はなく、静止画のみのコンテンツ配信となっていました。ディスプレイには、フロアマップなどの情報が表示されていました。
タッチパネルではないFLOOR GUIDE
しかし、これらのデジタルサイネージの右下を見てみると、「ルート検索マップ」と「全店舗案内」と記載されたQRコードが設置されていました。
デジタルサイネージの右下に設置されているQRコード
「ルートマップ検索」を試しに読み込んでみるとお店の一覧が表示され、目的のお店を選択すると、現在地からのルートを表示してくれるようになっていました!
ルート検索マップのQRコードを読み込んだ画面
麻布台ヒルズは回遊型の施設で、何度訪れても楽しめるようにあえてわかりにくく、変化に富んだレイアウトにしているそうで、目当てのお店にたどり着くのが大変だと感じるお客さんも多いのではないかと思います。
商業施設などでは、ユーザー自身がデジタルサイネージを操作して、お店までのルートを確認できるものが増えていますが、道のりが複雑だと覚えるのも大変です。
その点、麻布台ヒルズで提供されているルート検索を利用すれば、自分のスマートフォンでルートを検索して、その都度道順を確認しながら目的地まで行くことができるのでこういうものを活用して館内の散策を楽しむのもいいかもしれません。
全店舗案内のQRコードを読み込んだ画面
「全店舗案内」のほうのQRコードを読み込むと、カテゴリーやキーワード検索でお店の検索が行え、お店の位置や店舗の営業情報などが確認できるようになっていました。
特定のお店を調べるのではなく、飲食店であれば「イタリアン」「中華」「寿司」といったようにカテゴリーで検索してお店をチェックできるので、今まで知らなかった新しいお店に出会うキッカケにもなるなと感じました!
大画面のデジタルサイネージ
複数のディスプレイをつなげた大画面のデジタルサイネージもいくつか設置されていました。大画面のデジタルサイネージでは、麻布台ヒルズのプロモーション動画やギャラリーイベントの紹介、その他の広告が配信されていました。INFORMATIONを表示する大型デジタルサイネージ
こちらの大型デジタルサイネージは、横向きのディスプレイを縦に重ねて使用していました。
横向きのディスプレイをつなげたデジタルサイネージ
飲食店やショップに設置されているデジタルサイネージ
麻布台ヒルズに出店しているお店では、店頭や店内にデジタルサイネージを設置しているお店もありました。スイーツショップに設置されていたデジタルサイネージ
ハンバーガーショップに設置されているデジタルサイネージ
キッチンツールのお店に設置されていたデジタルサイネージ
館内全体を見てみてみると、想像していたよりもデジタルサイネージが設置されていない印象を受けましたが、このようにデジタルサイネージを設置している飲食店やお店もありました。
あまりにもデジタルサイネージの主張が強いと、館内の雰囲気とのバランスが取れず浮いてしまいそうですが、どのお店も機器や設置するスタンド、配信するコンテンツを上手く選択して情報発信が行われていました。
まとめ
以上、今回は東京に新たにオープンした麻布台ヒルズのデジタルサイネージについてご紹介しました。最近のショッピングモールでは、フロア案内やショップごとに数多くのデジタルサイネージが設置されている光景が当たり前になりつつあります。
しかし、麻布台ヒルズでは想像よりもデジタルサイネージが設置されていないのが印象的でした。
今後、新たにたくさんのお店がオープンしていくそうですが、どれくらいのお店がデジタルサイネージを活用するのか気になります。
RELATED POST関連記事
BLOG&COLUMNブログ
デジタルサイネージ
2024.10.04
デジタルサイネージとは?導入するメリットとデメリット
従来の看板やポスターに代わる情報発信媒体として活用の場が広がっているデジタルサイネージを導入するメリット・デメリットについてご紹介していきます。ブログ
2024.09.27
渋谷の新スポット「Shibuya Sakura Stage」のデジタルサイネージ
2024年7月25日に全面開業した「Shibuya Sakura Stage」での面白いデジタルサイネージの活用事例をご紹介していきます。ブログ
2024.09.13
秋葉原駅改札すぐの幅30mの湾曲デジタルサイネージ AKIBA”CAP”
2024年春に大規模なリニューアルが行われたJR秋葉原駅中央改札口エリアに新たに設置された巨大湾曲デジタルサイネージをご紹介していきます。