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2020.09.18

OMO時代で活躍するデジタルサイネージと最適化される顧客体験

ITやデジタル化が進む中、小売業を中心に重要視されている「OMO」。
「OMO」とは一体どういう意味なのか、そしてOMO時代に進化するデジタルサイネージの具体的な活用事例をご紹介していきます。


OMO(Online Merges with Offline)とは?

OMO(Online Merges with Offline)とは、オンラインとオフラインを分けずにひとつのマーケットとして考え、サービスを受け取る側の視点に立ってマーケットを捉えていこうとする概念です。

反対に、O2O(Online to Offline)とはサービスを提供する側がオンラインとオフラインを別のチャネルとして捉え、ユーザーにオンライン(デジタル)とオフライン(実店舗)を行き来させようとすることです。
具体的には、ECサイトのユーザーに実店舗で使えるクーポンやDM、メールマガジンなどの発行といった販促活動をおこない、実店舗に足を運んでもらうといった形です。
今までは、O2Oのようにオンオフを別々に考えてマーケティング施策をおこなうということが一般的でしたが、今やユーザーはオンラインとオフラインを自由に行き来する時代です。スマートフォンが普及したことにより、消費者行動がデジタルデータとして蓄積されるようになりました。
こういった行動データを活用し、オンライン・オフラインにこだわらず、最適なタイミング&適切な方法でモノやサービスを提供しいかにユーザーに良い体験をしてもらうかが重要視されており、小売業を中心としたさまざまな業界にこうしたOMOの考え方は広がりをみせています。


デジタルサイネージの普及

デジタルサイネージといえば、電子ディスプレイを使ってさまざまな情報を発信するメディアとして世界中で活用の場が広がっています。なぜ、デジタルサイネージが世界中に浸透しているのでしょうか。
それは、デジタルサイネージが「場所と時間」にあったコンテンツ配信ができるという特徴が関係しています。テレビや看板などの従来のメディアの場合、都度コンテンツ内容を変更するのは難しいというデメリットがあります。それを解消するのがデジタルサイネージです。
デジタルサイネージは最適なユーザーに最適なタイミングで最適な情報を届けることができます。配信するコンテンツも自由度が高く、ターゲットに対してより効果的にアプローチすることが可能です。


OMO時代に適したデジタルサイネージの活用

小売業を中心としたさまざまな業界がOMOの考えのもと、ユーザーにとって最適なタイミング&適切な方法で購買体験やサービスの提供をおこなうことに注力しています。
そういった流れのなかで「時と場所に合ったコンテンツの配信ができる」デジタルサイネージを活用した取り組みが多様化してきています。
ここでは、オンラインとオフラインを融合した購買体験の実例をご紹介していきます。

デジタルサイネージ&スマホアプリを活用したGU STYLE STUDIO

GU STYLE STUDIOイメージ ジーユーは2018年にリアル店舗とデジタルが融合した次世代型店舗の「GU STYLE STUDIO」を東京・原宿にオープンさせ、デジタルサイネージとスマホアプリを活用した新しいファッション体験の提供がおこなわれています。
この店舗では、撮影機能付きのデジタルサイネージ「GU STYLE CREATOR STAND」が設置されており、その場で撮影した顔写真を使用したユーザーのアバターを作成することができます。そのアバターにサイネージ内に登録されているGUアイテムを試着させ、気になったコーディネートや普段挑戦できないファッションスタイルなど、いろいろな組み合わせを気軽に試せるようになっています。
またこのアバターはアプリと連携させて、手元でもコーディネートをおこなうことが可能です。
サービス利用の流れ 気になったアイテムは製品に付いているQRコードを読み込むとアプリにお気に入りとして登録がされます。実際に試着をしたいという方向けに試着室も完備されており、ユーザーのニーズにあった利用ができます。
アイテムはすべてオンラインでの購入となり、自分の好きなタイミング&好きな場所で受け取れるので手ぶらで帰宅できるという点も便利ですね。
この店舗はオンラインとオフラインをつなぐ新しい買い物体験を提供する事例となっています。


OMO時代に最適化される顧客体験

OMO時代では、均一的な情報発信やサービス提供ではなく、それぞれのユーザーにあった最適なタイミング&最適な方法でのサービス提供がユーザーの満足度を高めることに繋がります。
ユーザーのより良い体験の実現を支えていくデジタルサイネージはすでにAI技術の活用などがおこなわれており、今後もその技術や活用方法がアップデートされていくでしょう。その進化から目が離せません。

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