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2020.12.18
AIサイネージが注目される理由!そのメリットと活用事例について
目次
みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
いろいろな場所で活用されているデジタルサイネージですが、最近ではAIの技術が応用された「AIサイネージ」が注目されています。
今回は、AIサイネージの概要と導入するメリット、活用事例などをご紹介していきます。
デジタルサイネージとは
デジタルサイネージとは、液晶やLEDなどの電子ディスプレイを使って情報を発信する電子メディアのことをいいます。デジタルサイネージと聞くと街中で広告配信をしている姿をイメージする方も多いと思いますがそれだけではありません。その用途はさまざまで「情報提供」や「空間演出、エンタメ、アート」といった目的でも使用されています。
デジタルサイネージ3つの種類
デジタルサイネージは仕組みの違いから大きく分けて3つに分類されます。スタンドアロン型
ネットワークを利用せずに、USBメモリやSDカードに保存したコンテンツを電子ディスプレイに表示させるタイプのデジタルサイネージです。シンプルで導入コストが安いといった特徴がありますが、ネットワークに接続していないのでコンテンツの内容を変更するときに少し手間がかかります。
そのため導入しているデジタルサイネージの台数が少ない場合やコンテンツの更新頻度が少ない場合に向いているタイプです。
ネットワーク型
ネットワークに接続しネットワークを経由してコンテンツを配信するタイプです。複数のデジタルサイネージ端末がオンラインで接続されていて同時に制御できるようになっているため、配信するコンテンツの差替えを行う場合も簡単で手間が少ないといった特徴があります。
そのため複数のデジタルサイネージを導入していたり、コンテンツの更新頻度が多い場合に向いています。
インタラクティブ型
ネットワークに接続しているサイネージの中でもタッチパネルや人の動きをセンサーで検知する機能を搭載しているタイプのものです。情報を発信する側と受け取る側の両方向でコミュニケーションをとりながら情報の収集やコンテンツの発信をおこないます。
そのため、ユーザーが直感的に情報にアクセスできるといった特徴があります。単なる広告配信や情報案内だけでなく、ユーザーの行動情報を集めてより効果的なアプローチをおこなうなど、マーケディングに特化した使い方が可能です。
AIサイネージってなに?
最近ではネットワークに接続されたインタラクティブ型サイネージの中でも、AI技術を活用した「AIデジタルサイネージ」が注目を集めています。これはデジタルサイネージにカメラやセンサーを取り付けて、ディスプレイを見ているユーザーの情報(性別、年齢、表情、行動)やあらゆる環境情報(気温、天気)といったデータを収集し、瞬時に判別することで、AIがユーザーにとって最適だと思うコンテンツを推測して動的に表示ができるという画期的なデジタルサイネージです。
通常のデジタルサイネージでは、見ている人や環境に関わらず、登録された配信スケジュールや一定のルールをベースにコンテンツの表示がおこなわれてきましたが、こうしたデジタル技術の発達により新たなサービスの創出や音声によるコミュニケーションなど今までにないデジタルサイネージのあり方が創出されています。
AIを搭載したデジタルサイネージのメリット
ではデジタルサイネージにAIを利用するとどのようなメリットがあるのでしょうか。メリット1:最適化されたコンテンツ配信が可能
通常のデジタルサイネージは、配信スケジュールを設定しておくことで時間帯や日付によってコンテンツの内容を自動的に変更することができます。しかし、AIサイネージはカメラやセンサーから収集したユーザー情報(性別、年齢、表情)や環境情報(天気、気温など)を元にAIがユーザーにとって最適だと思うコンテンツを推測して表示することができます。
今までのように見ている人や環境に関係なく統一されたコンテンツの配信をおこなっていた方法とは違い、見ている人の属性によって判断された最適化されたコンテンツを発信することができるので、より効果的な情報発信が可能になります。
メリット2:より確度の高い見込み顧客の判断が可能
ユーザー情報(年齢、性別、表情)や行動情報(お店のディスプレイを見ている人、窓を見ている人、デジタルサイネージを見ている人、ポスターを見ている人、広告を見てから入店した、広告を見ても入店しなかった etc)などの情報をデータベース化して、見込み顧客をスコアリングすることで、ユーザーのニーズに合った情報提供をおこなうことができます。人の代わりに的確な商品提案などがおこなえるので人手不足の解消やより高い成果達成が期待できます。
メリット3:ユーザー情報を収集・分析してマーケティングに活かせる
集めたユーザーの情報や行動データを分析することで、ユーザーの興味関心や抱えている悩みなどを具体的に把握することができ、サービスの見直しや商品開発に役立てることで、ユーザーが本当に求めていることを提供することができるようになります。AIデジタルサイネージの活用事例
今回は、コロナウイルスの感染対策として活用されているAIサイネージの事例をご紹介します。事例1:マスク検知
店舗の入口や従業員口にAIシステムを設置し、「マスクを着用している人」、「マスクを着用していない人」をリアルタイムで認識し、その結果を踏まえて画面上に「マスクの着用をありがとうございます」、「マスク着用にご協力ください」といったメッセージを出し分けたり、マスク着用率・未着用率などを集計しダッシュボードに表示してくれます。出典:AWL
事例2:店内混雑予測
店舗の入口に設置したAIシステムが来店人数をカウントし、店内の混雑状況を推測します。混雑状況に合わせて、「店内は混みあっていません」、「店内は少し混んでいます」、「店内はかなり混んでいます」といった状況をリアルタイムに画面に表示したり、WEBやアプリなどに混雑状況の情報を表示させることで、お客様に混雑時間を避けた来店を促し、3密にならないよう手助けをしてくれます。
出典:AWL
まとめ
今回はデジタルサイネージとAIサイネージについてご紹介してきました。デジタルサイネージとAI技術を組み合わせることで、今までは難しいとされてきた個々に最適化されたアプローチが実現されてきています。
これからさらにAIの機能は発達していくと予想されており、それらの技術とデジタルサイネージを組み合わせることで実現するサービスの幅は今後ますます広がりを見せるでしょう。どんな新しいことが待っているのか期待が高まります。
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