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2022.09.02
みんなの疑問にお答え!デジタルサイネージの基本を徹底解説
みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
街中や店舗などいたるところで見かけるようになったデジタルサイネージですが、「デジタルサイネージ」という言葉に馴染みがない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、デジタルサイネージをテーマに意外と知らないデジタルサイネージの基本について解説していきます。
デジタルサイネージとは?
デジタルサイネージとは、「電子看板」や「電子掲示板」のことをいいます。従来の看板やパネルをデジタル化し、液晶やLEDといった電子ディスプレイを使って映像や画像などのコンテンツ配信を行うことで、コンテンツの作成や更新が簡単になるだけでなく、視聴者と双方向のコミュニケーションを取ることができたり、設置場所や状況に合った自由度の高い情報発信を行うことが可能になります。
このように効率的かつ効果的な情報発信が行えるデジタルサイネージは、従来の看板やパネルに代わる情報発信媒体として活躍の場を広げています。
デジタルサイネージの仕組み
デジタルサイネージは主に、コンテンツを表示するモニターとコンテンツを再生するプレイヤーで成り立っていますが、インターネットを使用しないでコンテンツを配信するか、インターネットを使用してコンテンツを配信するかで仕組みが変わります。▼スタンドアロン型
インターネットを使用しないデジタルサイネージは「スタンドアロン型」と呼ばれています。スタンドアロン型は事前に作成した動画や静止画コンテンツをUSBやSDカードに保存したものをプレイヤーに接続してモニターに表示させるタイプのデジタルサイネージです。
最近では、デジタルサイネージ本体に再生プレイヤーが内蔵されているものもあります。
シンプルで導入コストが安いのが特徴ですが、コンテンツの変更に少し手間がかかるので、デジタルサイネージの台数やコンテンツの更新頻度が少ない場合に向いています。
▼ネットワーク型
インターネットに接続して運用するデジタルサイネージは「ネットワーク型」と呼ばれています。ネットワーク型は、インターネットを経由して、静止画や動画コンテンツをモニターに表示するタイプのデジタルサイネージです。
ネットワークを利用して運用する場合には、Wi-Fiなどのネット環境や遠隔操作を行うためのパソコンが必要になります。
複数のデジタルサイネージを遠隔操作で同時に管理できるので、コンテンツ変更の手間が少なく簡単に運用が行えます。運用するデジタルサイネージの台数やコンテンツの更新頻度が多い場合に向いています。
▼インタラクティブ型
ネットワーク型のデジタルサイネージに「外部からの操作に反応できる」という機能がプラスされたデジタルサイネージを「インタラクティブ型」と呼びます。
スタンドアロン型やネットワーク型は情報発信側が配信したいコンテンツを流すのに対し、インタラクティブ型はユーザーが起こしたアクションに合わせたコンテンツの配信を行います。タッチパネルやモーションセンサーを使って人の動きを感知するものが多いです。
情報を発信する側が主導となって行う一方通行のコミュニケーションではなく、情報を発信する側と受け手側の双方向的なコミュニケーションがとれるのが特徴です。
輝度(カンデラ)ってなに?
輝度(カンデラ)とは、デジタルサイネージのディスプレイの明るさを表す単位のことを言います。cd/㎡と表記され、数値が高いほどディスプレイが明るいという意味になります。
デジタルサイネージを選ぶ際にひとつの基準となるのが、「ディスプレイの明るさ」ですが、屋内や屋外といった様々な場所に設置されるデジタルサイネージは、設置する環境に合った明るさのディスプレイを選択しないと、せっかくコンテンツ配信を行っていてもターゲットに上手く情報が伝わらなくなってしまうので注意が必要です。
屋内に設置する場合には「350~700cd/㎡」、直射日光が当たらない屋外に設置する場合には「1500~3000cd/㎡」、直射日光が当たる屋外では「3500cd/㎡」くらいの明るさが必要とされているので、この数値を目安に最適な明るさのディスプレイを選ぶようにしましょう。
ちなみに、日常生活でわたしたちが使用することの多いパソコンやテレビ、スマートフォンは長時間画面を見ていても目に悪影響を与えないように250~450cd/㎡くらいのものが主流です。馴染みのある製品の輝度と比べてみるとデジタルサイネージのディスプレイがいかに明るいかが分かりますね。
ベゼルってなに?
ベゼルとは液晶ディスプレイを囲っている黒い枠のことをいい、液晶を保護する役割があります。屋内よりも厳しい環境への設置が想定される屋外用モニターは、過酷な場所で稼働しても問題ないように強化ガラスが搭載され、さまざまな衝撃に耐えられるように屋内用のものよりベゼルが太くなっています。
屋内用モニターは比較的安定した環境への設置となるため、屋外用の物に比べてベゼル幅が狭いのが一般的です。
液晶やLEDなどのモニターを複数組み合わせて1枚の大型モニターのようにする場合、ベゼルがある液晶ディスプレイはモニター同士のつなぎ目が目立ち、画面上に黒い線が入っているように見えてしまいます。
一方、LEDパネルにはベゼルがないので、複数枚のパネルを連結させて画面を構築しても1つのディスプレイのように一体感のあるコンテンツ配信を行うことができます。
このようにベゼルがないことで、「コンテンツの表示領域が広がる」「ディスプレイのサイズを維持したまま小型化できる」「インパクトのあるコンテンツ配信が行える」といったメリットがあるため、液晶モニターのベゼル幅をいかに狭くできるかが課題となっており、各社が開発に取り組んでいます。最近では、従来の製品よりもベゼル幅が狭い製品も販売されています。
ディスプレイのサイズについて
デジタルサイネージのサイズは、ディスプレイ自体のサイズを表しており、「インチ」と「縦横比」で表記されます。▼インチ
インチはディスプレイの大きさを示す単位で、ディスプレイの対角線の長さがどれくらいあるかを表しています。
1インチ=2.54cmなので、43インチのモニターの場合は対角線の長さが109.22cmということになります。
弊社によくお問い合わせいただく43、49、55インチのモニターサイズは以下の通りですので参考にしてみてください。
▼縦横比
縦横比はディスプレイの縦と横の長さを比率で表しています。
最近では「16:9」のワイドサイズが主流で、テレビやパソコンのモニターなどわたしたちが日常でよく利用しているディスプレイの多くにこの比率が採用されています。
以前は「4:3」の標準サイズが人気でアナログテレビやパソコンにも採用されていましたが、最近では少なくなってきています。
デジタルサイネージ専用のディスプレイとテレビの違いは?
デジタルサイネージとテレビは、どちらもディスプレイに映像や情報を配信するツールという点は同じですが、何を目的として使用するかに違いがあります。テレビは、居住空間でテレビ番組や映画、ゲームなどを楽しむことを目的としているので、目の負担を抑えるためにモニターは適度な明るさが保たれており、ディスプレイも横向き設置が基本です。24時間連続で使用することを想定していないため、朝から晩までテレビの電源を入れっぱなしにしていると製品寿命が短くなり、安定した運用ができなくなってしまいます。
また、テレビは屋内で使用することを前提としているため、薄型&軽量であることが重視され、ディスプレイがむき出しになっているものも多く、耐久性が高いとは言えません。
高温・低温・高湿度といった環境が苦手で、ホコリや水、直射日光にも弱いため、屋外環境で使用すると故障の原因になってしまうのでこれらのことを踏まえて利用する必要があります。
一方、デジタルサイネージは、屋内外問わずさまざまな場所に設置され、不特定多数の人に情報発信を行うことを目的として利用されるので、いかに多くの人に注目してもらえるかが重要になります。そのため、ターゲットの視界に入りやすいようにモニターはテレビよりも明るく、設置場所や用途に応じて柔軟な使い方ができるように縦・横両方の向きで設置できるようになっています。
また、」長時間連続で使用することを想定した作りになっているので、耐久性・耐熱性に優れており、安心して長時間稼働させることが可能です。
さらに屋外用のデジタルサイネージは、防水・防塵機能も備わっているので、高温・低温・高湿度な環境や雨、風、ホコリにさらされる環境でも利用することができます。
ディスプレイの表面は強化ガラスで保護されているので、外部からの衝撃にも強いです。
まとめ
以上、今回はデジタルサイネージをテーマにデジタルサイネージの基本についてご紹介しました。なんとなく、デジタルサイネージについてイメージが湧きましたでしょうか?
ビスコサイネージでは、お客様の抱えている課題や要望を丁寧にヒアリングし、最適なデジタルサイネージのご提案や運用のサポートを実施しております。
デジタルサイネージにご興味をお持ちの方、デジタルサイネージのご導入を検討している方はお気軽にお問い合わせください!
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