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2021.04.16
飲食店の「非接触接客」、入店から退店までを非対面でおこなう「くら寿司」の事例
目次
みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
最近飲食業界では、コロナウイルスや人手不足の対応策として「非接触」によるサービス提供が広がりを見せています。
今回は、そんな非接触接客を導入している飲食店の事例をご紹介していきます。
飲食業界で広がりを見せる非接触接客
もともと人手不足に悩まされていた飲食業界では、いかに限られた人数で効率的にお客さんに満足してもらえるサービスを提供するかが課題となっていました。さらに新型コロナウイルスが世界的に流行したことで、感染対策を意識した営業スタイルが求められるようになりました。
この「人手不足」と「感染対策」を解決する手段として注目を集めているのがテクノロジー技術を活用した「非接触接客」です。
最近は人手不足よりも、コロナ感染対策がより重要視されていますが、今後コロナウイルスが落ち着いても、この非接触接客が飲食業界にとって重要なキーワードとなっていくでしょう。
非接触型サービスを提供する「スマートくらレストラン」
回転寿司チェーン「くら寿司」を運営するくら寿司株式会社はさまざまなコロナウイルスの感染対策を実施しており、その一環として去年の10月に一部店舗に特殊なセンサーを備えたタッチレスセルフレジを導入させています。そして今回新たに、入店から退店まで店員とお客さんが対面をしなくてもサービスが受けられることを可能にした「非接触型サービス」を標準装備した店舗を東村山にオープンさせました。
同社は、コロナウイルスの感染対策を徹底するとともに、座席案内や会計の自動化によりお客さんの待ち時間を減らし、快適な時間を過ごしてもう空間の提供を行っています。
これを「スマートくらレストラン」と位置づけて、今後くら寿司の新スタンダードとしてサービスの提供を進めていく方針です。
今回オープンした東村山店は、この「スマートくらレストラン」の1号店となっており、今後このような店舗を全国へ順次展開していくそうです。
出典:くら寿司 店内イメージ
ポイント1:店員さんを介さない「セルフ案内」
お店に入店すると受付案内の機械が設置されているので受付をおこないます。この受付案内のディスプレイは指の動きを感知する特殊のセンサーを使っているため、ディスプレイを直接触らなくても操作ができるようになっています。出典:くら寿司 機械によるセルフ案内
受付を済ませるとレシートが発券されるのでそこに表示されている座席番号のテーブルへ向かいます。
店内にはディスプレイによる座席の案内や座席番号がわかりやすく書かれているため、店員さんの案内がなくても問題がないような仕組みになっています。
ポイント2:座席の背もたれが通常の店舗より高い設計
この店舗では、座席間の背もたれが通常のお店よりも高めに設計されているため、お客さん同士の接触を減らすことはもちろん、“個室感”がでて周りの人のことを気にせず食事をすることができるというのもポイントです。出典:くら寿司 背もたれが高く設計された座席
ポイント3:すっきり収納を実施した広々としたテーブル
醤油などの調味料やお箸がテーブルの真ん中に収納されているので、テーブルの上がスッキリしているので広く使えるようになっています。出典:くら寿司 テーブル収納のイメージ
ポイント4:自分のスマートフォンから行う「スマホde注文」
料理の注文は設置されているタッチパネルからでもできますが、お客さんが自分のスマートフォンから注文をする「スマホde注文」を利用することも可能です。「スマホde注文」は最大6名まで連携させることができるので、グループで利用する際にも個人個人で注文を行うことができます。自分のスマートフォンを使って注文ができるので、店舗の機械を触る機械を減らすことができて、コロナウイルスの感染対策になりますね。ポイント5:独自開発の抗菌カバー
レーンに流れてくる商品は他の店舗と同様、抗菌カバーに入れられています。これはくら寿司が独自開発したカバーで従業員もお客さんもカバーに触れることなくお皿の出し入れができるような造りになっています。
出典:くら寿司 触れずにお皿の出し入れができる抗菌カバー
ポイント6:センサーを使ってお皿を自動でカウント
お皿のカウントは、レーンに取り付けられたカメラと皿投入口のセンサーによってダブルチェックされるので、従業員が確認する必要がなくなりました。出典:くら寿司 レーンに設置されたカメラ
ポイント7:セルフレジでお会計
お会計は入店する際に発券されたレシートのバーコードをセルフレジに読み込ませて行います。受付の案内機と同じセンサーが搭載されているので、ディスプレイにタッチしなくても操作ができるようになっています。支払いは現金の他、クレジット決済とQRコード決済に対応しているそうです。
まとめ
今回ご紹介した店舗では、各テーブルに設置されているパネルのみ非接触に対応しておらず、「スマホde注文」の選択と、食事を終えてすべてのお皿を投入口に入れた後に「お会計」のボタンをタッチする必要があるようです。しかし、それ以外でディスプレイにタッチする必要はなく、店員さんとの接触もありません。
これはコロナ対策としてだけでなく、人手不足の解消としても有効です。今まで人が行っていた作業を機械が代わりにおこなってくれることで、従業員はテーブルの片付けや消毒、お客さんに対する気配りといった本来注力したいところに集中できるようになります。
このようにテクノロジー技術を活用して接客の強化を行うことで、顧客体験の向上につなげることができます。
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