2025.04.04
デジタルサイネージを導入する前に知っておきたいアナログ看板との違い
みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
最近では、アナログ看板と比べてさまざまなシーンや用途で情報発信ができる情報発信・広告媒体としてデジタルサイネージ(電子看板)の普及が進んでいます。
今回はデジタルサイネージや電子看板の導入を検討している方に向けて、アナログ看板との違いや機器選びのポイントについてご紹介していきます。
そもそもデジタルサイネージ(電子看板)ってなに?
デジタルサイネージとは、簡単にいうと液晶やLEDモニターに情報を表示する電子看板のことです。場所や用途に合わせて自由に情報を表示することができるので、私たちの身の回りでもデジタルサイネージが幅広く活用されています。
デジタルサイネージ(電子看板)はどんなところで利用されている?
具体的にどのような場所でデジタルサイネージは利用されているのでしょうか?
広告を表示する機器として利用されているイメージが強いかと思いますが、それ以外にも様々な用途で活用されています。
飲食店の店頭・店内
飲食店では、店舗入り口や店内の窓際、レジ上のメニューボードとしてデジタルサイネージが活用されています。
店頭や窓際では、キャンペーンや新商品の情報を発信して集客を行っています。レジ上のメニューボードは提供しているメニュー情報をお客さんに分かりやすく提供し、お客さんが注文する商品を決めるのを手助けしてくれます。
病院の待合室
病院では、受付や待合室にデジタルサイネージが設置され、施設案内や診察・お会計の呼び出し案内、担当医の紹介が表示されています。口頭での呼び出しは患者さんが聞き逃したり、気付かないということも起こりやすいですが、画面で表示することで正確に情報を伝えることができます。
その他にも、健康維持に関する情報やサービスを紹介することで、紙のポスターやリーフレット以上に効果的な訴求が期待でき、患者さんの健康促進にも役立ちます。
オフィス
オフィスでは、受付やエントランスにデジタルサイネージが設置され、来訪者向けの企業情報発信や社内向けの周知情報が掲示されています。
社外の人向けには会社案内や製品情報を表示することで、自社のことを知ってもらう機会を提供できます。社内向けには会社の方針やイベント情報、提出物の情報を掲示して情報を周知してもらうことができます。
商業施設のエントランス・館内
商業施設では、店舗入り口や施設内にデジタルサイネージが設置され施設案内やイベント情報などが表示されています。
また、商業施設内に出店している個々の店舗ではショーウィンドウや売場にデジタルサイネージを設置して、新商品やセール情報、コーディネート紹介などの販促として活用しています。
交通機関
電車の駅やバス停では、日々多くの人が利用するため広告枠としてデジタルサイネージが活用されています。
また、利用者に向けて時刻表や運行情報、緊急時の災害情報、周辺地図、観光情報、ニュース、気象情報の表示も行われています。
最近では、日本に訪れる外国人観光客も増加しているので、多言語対応した情報発信のニーズも高まっています。
イベント
コンサートのステージ上に大型のデジタルサイネージを設置して、空間演出や雰囲気を作るための映像配信が行われています。
アナログ看板とデジタルサイネージの違い
ここでは、アナログ看板とデジタルサイネージを使った情報発信の違いについてそれぞれの特徴を見ていきましょう。
アナログ看板による情報発信の特徴
・同じ情報を継続的に伝えられる アナログ看板の一番の特徴は、同じ場所で同じ情報を繰り返し伝えられるということです。
伝えたい情報が大きく変わらない場合や継続して同じ情報を表示し続けたい場合にはアナログ看板を使った情報発信でもいいと考える方も多い傾向にあります。
・コストが安い アナログ看板は、デジタルサイネージと比べてコストが抑えやすいです。看板のデザインやサイズなどによって費用が変わりますが、電子機器であるデジタルサイネージに比べて導入費用を抑えることが可能です。
・アナログにしか出せない雰囲気がある アナログ看板は、デジタルサイネージにはない温かみのある雰囲気が出せます。
例えば、古民家風の飲食店やカフェで落ち着いた雰囲気を演出したい場合には、アナログ看板を使用したほうが建物の外観や店内空間といったお店自体の雰囲気と調和させることができます。
デジタルサイネージによる情報発信の特徴
・多種多様なコンテンツを配信できる デジタルサイネージには、静止画だけでなく動画や音声を配信することができます。
多種多様なコンテンツを表示できるので、設置する場所や伝えたいメッセージ、ターゲットに合わせた訴求が行えます。静止画だけでは伝わりにくいことも、最大限伝えられるようになります。
・伝えられる情報量が多い デジタルサイネージには複数のコンテンツを入れ替えて表示することができるので、1つのディスプレイで多くの情報を発信することが可能です。上段でもお伝えしましたが、動画コンテンツも配信できるので、静止画だけでは伝わりづらいことをわかりやすく伝えることができます。
・時間帯によって自動で表示内容を変更できる デジタルサイネージはCMSというコンテンツ管理システムを使うことで、時間帯や曜日、日付に応じたコンテンツ配信が行えます。同じコンテンツを表示し続けるのではなく、「その時」「その場」に合った情報を発信することでより効果的な訴求が行えます。
・よく目立つ デジタルサイネージはディスプレイ自体が明るく、高画質なのでどの時間帯でも鮮明にコンテンツを映し出すことができます。
室内であれば常に一定の明るさが保たれていますが、屋外や窓際で情報発信をする場合、昼間は日差しがあるので明るく、夜は暗くなります。デジタルサイネージは1日を通して周辺環境の状況が変化する場所でもしっかりコンテンツを映し出し訴求することが可能です。
デジタルサイネージとアナログ看板の見え方比較
ここでは、デジタルサイネージとアナログ看板のコンテンツの見え方の違いについて見ていきましょう。
こちらは、街中のドラッグストアに設置されていたポスターとデジタルサイネージの写真です。

昼間で曇りの時に撮影したので、窓への反射が抑えられていて、ポスターとデジタルサイネージの両方とも認識することができます。文字や色味に関してはデジタルサイネージの方が鮮明で強調したい部分がしっかり際立っています。
続いてこちらが夜間に撮影した写真です。

ポスターの方はポスター自体に照明が当たっていないので、近づいても文字が見えづらく、瞬間的にポスターの存在を認識できません。
一方、デジタルサイネージの方は夜間でもディスプレイに映し出されている文字がはっきり見えます。色の再現性も高く、夜間でも一際存在感を放っています。
このようにポスターとデジタルサイネージを比較しみると、視認性や訴求力に大きな違いがあることが分かります。アナログ看板を使った情報発信に課題を感じているという方は、それぞれの訴求力の違いや目的、コストバランスを考慮して導入を検討してみるのがおすすめです。
デジタルサイネージの後悔しない選び方ポイント
いざデジタルサイネージを導入しようと思っても、デジタルサイネージにはさまざまな種類、大きさのものがあるので、どれを選択すればいいのか迷ってしまいますよね。
ここでは、デジタルサイネージを選ぶ時の3つのポイントをご紹介していきます。
・ディスプレイの大きさ まず1つ目のポイントがディスプレイの大きさです。ただ単に大きければいいというのではなく、デジタルサイネージを設置する場所に応じたものを設置しなければコンテンツが見えづらくなってしまいます。
・距離 2つ目のポイントがディスプレイとターゲットまでの距離で、ディスプレイのサイズを決めるときに重要になります。大きいディスプレイであれば遠くの人まで情報を届けることができますが至近距離から見ると全体が見えづらくなってしまいます。反対に、遠くから視聴されることが想定されるのにディスプレイが小さいと内容が見えないばかりか、存在に気付いてもらえません。
そのため、設置スペースと合わせてターゲットがどのくらいの距離からディスプレイを視聴するのかを想定してサイズを選択するのがおすすめです。
・ディスプレイの明るさ 3つ目のポイントがディスプレイの明るさ(輝度)です。スマートフォンを外で見たときに画面が暗くて見えづらいという経験をしたことがある方もいらっしゃると思います。デジタルサイネージもそれと同じで、太陽の光が当たる明るい屋外や窓際に設置する場合には明るいディスプレイにしないと視認性が悪くなってしまうので注意が必要です。
デジタルサイネージのディスプレイの明るさは「カンデラ(cd/㎡」」という単位で表現され、数値が大きいほどディスプレイが明るいということになります。設置場所に応じた明るさの目安は下記を参考にしてみてください。
▼設置場所ごとに推奨されるディスプレイの明るさ
屋内の日が当たらない場所:350~700cd/㎡
屋内の日が当たる場所:1500~3000cd/㎡
屋外の直射日光が当たる場所:3500cd/㎡
まとめ
以上、今回はデジタルサイネージとアナログ看板の違いや特徴についてご紹介しました。
それぞれの特徴を理解しながら情報発信をする目的や用途、設置場所に合った最適な方法で情報発信を行えるようにしていきましょう。
デジタルサイネージのご導入をご検討中の方は、ぜひビスコサイネージまでお気軽にご相談ください!お客様の用途や目的に合った機器をご提案させていただきます。
お問い合わせは
こちらからお願いいたします!