BLOGブログ
2021.09.03
「どんなコンテンツを配信すればいいの?」の疑問を解決!気になる企業のデジタルメニューボード調査
目次
みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
飲食店においてお客さんに提供しているメニューを紹介したり、おすすめの商品をPRするといった重要な役割を担っている「メニューボード」。
従来のパネル式メニューボードと比較して、表示するメニューを変更する際に手動で付け替え作業を行う必要がなかったり、おすすめの商品を効果的にPRできるなど多くのメリットがあるため、最近ではフードコートやファストフード店を中心にデジタルディスプレイを使用したメニューボードの導入が進んでいます。
しかし、実際にデジタルメニューボードを活用するにあたって「どんなコンテンツを配信したらいいのかわからない」といった声をよく耳にします。そこで今回の記事では、飲食店のデジタルメニューボードとして実際にどのようなコンテンツが配信されているかの事例と共にコンテンツを配信する際の注意点をご紹介していきます。
デジタルメニューボードの役割
ファストフードのようにカウンターで注文が行われる飲食店では、店内に入って1番最初に視界に入るレジ上にメニューボードが設置され、レギュラー商品やおすすめの商品情報を掲示しています。来店したお客さんは、これらの情報を参考にしながら自分が注文する商品の選択を行うので、メニューボードで発信する情報がお客さんの意思決定に与える影響はとても大きいです。
お客さんが見やすい場所にわかりやすく商品情報を表示させるのはもちろん、デザインや配信方法を工夫することで、新商品やおすすめの商品を効果的にPRすることができるので、もともと買うつもりではなかった商品を購入してもらうキッカケを作ることも可能です。
静止画だけでなく、動画や音声も扱えるデジタルメニューボードでは配信できるコンテンツの幅が広いので自由に商品の魅力を表現して伝えることができます。
マクドナルドのデジタルメニューボードにはこんなコンテンツが配信されていた!
今回は飲食店で実際に配信されているコンテンツの事例として、マクドナルドのメニューボードについて調査しました。マクドナルドの店舗には4面のデジタルメニューボードが横並びで設置されており、メニューを表示させるディスプレイとは別に、オーダーした商品が出来上がったときに番号を表示させるディスプレイが1台設置されていました。
この他にも、お店によってはアルバイトや従業員の募集情報などを表示している店舗もあり、デジタルサイネージを活用して様々な情報発信が行われているようです。
実際に店内に設置されていたメニューボードの様子がこちらです。
マクドナルドのメニューボードでは、大きく分けて2つのバリエーションでコンテンツの配信が行われていることがわかります。
1つ目のパターンが、4面あるディスプレイのそれぞれにメニューを表示させるというもので、左半分に期間限定の商品、右半分にレギュラー商品というように分けてメニューが表示されています。このように大きくカテゴリー分けしてメニューを表示することで、複数の商品情報が配信されていてもパッと見ただけで「今売り出し中の商品はこれなんだな」というのがお客さんに伝わりやすくなっています。
また、レギュラーメニューは基本的に静止画のコンテンツを固定で表示し、期間限定のハンバーガーのコンテンツが入れ替わりで表示されるようになっており、自然と限定商品の方に視線が惹きつけられる工夫がされていると感じました。複数のメニューを同時に表示する際に、目立たせたいからといっていたるところに動きを出すとごちゃごちゃした印象を与え、かえって商品情報が上手く伝わらない可能性があります。
しかし、マクドナルドの場合、目立たせたい箇所を絞って動画のコンテンツにしているのでごちゃごちゃした印象を与えずピンポイントで効果的に商品のPRが行われています。
動きのあるコンテンツを配信する際には、コンテンツの文字が多いと情報過多で分かりづらくなってしまうので、見ている側が読みやすいように文字数を少なくすることが重要です。マクドナルドの動画コンテンツはこの点もしっかり意識したデザインになっていますね。
そして2つ目のパターンが、4面あるディスプレイをすべて使用して期間限定のデザート商品に関するPR動画コンテンツを表示するというものです。動画を見てもらうと分かるように、4つのディスプレイを連動させて1つの動きのあるコンテンツを配信しているので、1面ごとに違うコンテンツを配信するよりもダイナミックな迫力がありアイキャッチ効果が抜群です。
今コラボレーションしているキャラクターがピカチュウということもあるかと思いますが、マクドナルドのシンボルカラーでもある「赤と黄色」をメインにしたデザインになっているので、コンテンツを見ているだけで自然とマクドナルドが連想させられます。
直接的に企業ロゴや名前を表示せずに、企業の世界観を表現し、見ている側にうまく「マクドナルド」のイメージを印象付けているのがさすがです。
デジタルメニューボードで効果的なコンテンツ配信をするためのヒント
ここではマクドナルドのコンテンツ事例を参考にしながら、メニューボードに配信するコンテンツを作る際のポイントを4つご紹介していきます。Tips1:複数のディスプレイを連携させたダイナミックなコンテンツを配信
複数のデジタルメニューボードを設置している場合は、ディスプレイ同士を連動させて大画面でコンテンツを配信することで高いアイキャッチ効果を得ることができます。大画面で商品映像を表示することで、商品のおいしさをダイレクトに伝えることができ、視線が集中すること間違いなしです。Tips2:静止画&動画を使ったメリハリのあるコンテンツを配信
デジタルメニューボードはディスプレイ同士を連動させたり、それぞれのディスプレイに別々のコンテンツを配信したり、1つのディスプレイを4分割にしてコンテンツを配信するといったように、自由なレイアウトで静止画や動画を使用して幅広い表現のコンテンツを配信することができます。人は動いているものを認識しやすいので、目立たせたいところに動画を使用すると自然と視界に入れてもらえるので効果的です。
例えば同時に複数のメニューを表示させる場合には、レギュラーメニューを静止画固定で表示し、おすすめしたい新商品を動画コンテンツにするなど静止画と動画を交えたメリハリのあるコンテンツにすることで、おすすめしたい商品に自然と視線を集めることができます。お客さんもメニューボードをパッと見ただけで今何が売り出し中なのか一瞬で判断することができてわかりやすいです。
Tips3:色を味方に
色は人の心理と行動に大きな影響を与えると言われており、それぞれの色の効果を理解してコンテンツ作りに活かすことでより効果的に情報を発信することができます。赤
料理をおいしく見せ、食欲を増進させる色。また時間の経過を早く感じさせ、その場に長居する気持ちにさせないという効果もあるので、ゆっくり座って食事を楽しむような空間よりもファストフード店に向いている。
オレンジ
陽気で温かい雰囲気を感じさせ、赤と同じく食欲を刺激する色。カジュアルで親しみやすいイメージから、ゆったりとくつろげる暖かみのある空間を演出してくれるため飲食店のインテリアに使われることも多いです。
黄色
赤、オレンジと同じ暖色系なので、食欲を増進させる効果のある色。元気でにぎやかな印象も与えます。
緑
暖色でも寒色でもない「中間色」でもっとも刺激の少ない色。心身のバランスを整えリラックス効果があると言われています。自然や新鮮さ、ナチュラルでクリーンなイメージを与えたいときには最適です。
青色
赤やオレンジと反対で食欲を減退させる効果があると言われているので、あまり飲食店には向いていない色合いと言えるでしょう。
Tips4:見やすさを意識
メニューボードはお店の中で最も重要な商品情報を伝える役割を担っているため、お客さんにとって見やすいコンテンツであることが大切です。「画像や文字の大きさ」、「色合い」、「レイアウト」、「画像が切り替わるタイミング」といったさまざまな観点を考慮してわかりやすいデザインを意識するようにしましょう。
まとめ
今回はマクドナルドのメニューボードのコンテンツを調査しましたが、普段は何気なく見ているメニューボードも意識して見てみると、お客さんが見やすいようにデザインされていたり、効果的におすすめの商品をPRするためにコンテンツに動きを出したりとさまざまな工夫がされていることが分かります。どんなコンテンツを配信していいか分からないときには、実際にお店でどんなコンテンツが配信されているかを見て参考にするのもおすすめです。
RELATED POST関連記事
BLOG&COLUMNブログ
デジタルサイネージ
2024.10.04
デジタルサイネージとは?導入するメリットとデメリット
従来の看板やポスターに代わる情報発信媒体として活用の場が広がっているデジタルサイネージを導入するメリット・デメリットについてご紹介していきます。ブログ
2024.09.27
渋谷の新スポット「Shibuya Sakura Stage」のデジタルサイネージ
2024年7月25日に全面開業した「Shibuya Sakura Stage」での面白いデジタルサイネージの活用事例をご紹介していきます。ブログ
2024.09.13
秋葉原駅改札すぐの幅30mの湾曲デジタルサイネージ AKIBA”CAP”
2024年春に大規模なリニューアルが行われたJR秋葉原駅中央改札口エリアに新たに設置された巨大湾曲デジタルサイネージをご紹介していきます。