2023.03.17

リテールテックJAPAN 2023レポート

みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
2023年2月28日（火）～3月3日（金）に東京ビッグサイトで「リテールテックJAPAN 2023」が開催されました。
いろいろな製品を見学させてもらったので、今回の記事では展示会の様子や展示されていた製品についてご紹介していきます。

リテールテックJAPAN 2023とは？

リテールテックとは、人手不足や物流、消費者の購買方法など、取り巻く環境が激変している流通、小売業界のための課題解決ソリューションを提供する代表的なサプライヤーが集結する展示会です。開催期間中には、総勢77,160人の方たちが来場したそうです。
※本展示会は事前に日経メッセ公式サイトから来場者登録をすると無料で入場することができます。

リテールテックJAPAN 2023レポート

リテールテックでは、間近でさまざまな製品を見ることができたのでその様子をご紹介していきます。

プロジェクションブラインド

これは、特殊素材のブラインドにプロジェクターを投影し、自由自在に映像を映し出すことができる製品です。ガラス面や窓面のスペースをデジタルサイネージのような情報発信、広告配信の場に早変わりさせられます。
ブラインドには光拡散効果のある特殊素材が採用されているため、プロジェクターから放映される映像の明るさ・鮮明さを保ったままコンテンツを投影することが可能だそうです。展示会会場の明るい環境下でもはっきりした映像が映し出されていたので目を引きました！

モニターでは難しい超大型の映像も投影することができ、室内に向けてコンテンツを配信することはもちろん、屋外に向けての広告宣伝や演出表現を行うのにも効果的です。夜間でもしっかりコンテンツを届けることができます。

この製品のブラインドとしての特徴は「光拡散効果によってブラインドを閉めても室内が明るい」「特殊加工で熱くならない」「柔らかくて軽いので折れずに安全」という点です。映像を映し出すスクリーンとしてだけでなく、快適な空間演出もサポートしてくれます。
通常のブラインドとは異なる半透明で柔らかい素材のブラインド

フロアサイン

次にご紹介するのもプロジェクターを使った製品です。
床面に矢印やピクトグラムを投影することで、歩行者へ道案内や導線案内を可能にします。
超単焦点プロジェクターを利用するため、投影面からプロジェクターのレンズまで約33cmの距離があれば約120インチサイズの映像投影が可能だそうです。限られたスペースで利用できるのが嬉しいですね。
床面に投影された導線案内

展示会では動きのあるコンテンツが投影されていたのですが、通常の導線案内よりも視界に入りやすく目立っていました。
常設のサインとは違い、プロジェクターを移動させて投影場所を自由に変更できるので、イベント時の案内表示などにも活躍しそうだと思いました。

空中ディスプレイ

次にご紹介するのは、非接触空中ディスプレイです。
正面から見た空中ディスプレイ

高輝度なので明るい環境下でも視認性がよく、操作がしやすいという印象でした！
また、横からは何が映し出されているか見えないようになっているため、セキュリティ面の安全確保が必要とされる場面でも活用できるのではないでしょうか。

電子ペーパーディスプレイ

次にご紹介するのは電子ペーパーディスプレイです。電子ペーパーディスプレイというと商品棚の値札などでよく目にしていましたが、こんなに大きいサイズのものを見るのは初めてです。
大型の電子ペーパー

モノクロのイメージがあった電子ペーパーディスプレイですが、今回はきれいに多様なカラーを表現している電子ペーパーも見ることができました。鮮明で綺麗ですね。バックライトが付いてないのにこんなに明るさがあるのも驚きです。
カラー表現もきれいな電子ペーパーディスプレイ

海外では電子ペーパーディスプレイの屋外での活用も進んでいるそうで、トラックの後方扉に設置して広告媒体として活用している事例もあるそうです。
日本では、デコトラックやLEDトラックが一般的ですが、今後電子ペーパーを搭載した車体が新たなメディアとして活躍していくかもしれませんね。

モバイルPOSシステム

カウンターではスタンドに取り付けてPOSとして利用し、スタンドから取り外すとタブレット端末に変化し、売場でそのまま接客しながら使用することができるHPのモバイルシステムです。使用用途やシーンによって自由自在に変化させられる柔軟性が魅力です。
スタンドに取り付けられた端末

デザインもシンプル＆コンパクトなので、場所を取らないというのも嬉しいポイントです。
どんな店舗でも場所を選ばずに利用することができますね。

まとめ

以上、今回は東京ビッグサイトで開催されたリテールJAPAN 2023のレポートをお届けしました。さまざまな企業が出展していた本イベントでは、最新の技術を搭載した製品など多くの製品を間近で見て、業界の動向を知ることができました。
みなさんも興味がありましたら、次回のイベント開催時に参加してみてください。