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2021.03.26

商品の受け渡しも非接触で完結!“テイクアウトロッカー”が今後のスタンダードに?

テイクアウトイメージ みなさんこんにちは、ビスコサイネージの渡辺です。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、飲食店では感染防止対策として日々新たなサービス提供が行われています。
今回の記事では、テイクアウトの商品を完全非接触で受け取れるサービスとして注目を集めている「テイクアウトロッカー」についてご紹介していきます。


非接触サービスへの取り組みが進む飲食店

新型コロナウイルスの流行により、飲食店では感染対策の一環として非接触でのサービス提供が積極的に取り組まれています。
そうした状況の中、最近急速に広がりを見せているのが「モバイルオーダー」です。
コロナウイルスに感染しないためには、人との接触機会を減らすことが大切ですが、モバイルオーダーは自分のスマートフォンが注文端末代わりとなって簡単に商品の注文が行えるため、安全度が高いオーダーサービスとなっています。
日本では、キャッシュレス化の推進などを背景に2019年頃から徐々に広がりを見せ、2020年の新型コロナウイルスの流行により一気にモバイルオーダー導入の流れが加速しました。
大手ファストフードチェーンのマクドナルドやモスバーガー、スターバックスなどの大企業がサービス提供をスタートさせ、今では多くの飲食店がモバイルオーダーサービスを実施しています。

このようにモバイルオーダーが世の中に一気に定着し始めている中、モバイルオーダーで注文をした商品の受け渡しまでも非接触で行える「テイクアウトロッカー」が新たに誕生し注目を集めています。


飲食店の非接触サービスを助ける「テイクアウトロッカー」とは?

テイクアウトロッカーとは、新型コロナウイルスの影響によって需要が増加したテイクアウトやデリバリーを支える取り組みとして、新たに誕生したサービスです。
テイクアウトやデリバリーで注文された商品を人と接触することなく専用のロッカーから受け取れる仕組みになっています。


テイクアウトロッカーサービスの導入事例

様々な飲食店で徐々に導入が進んでいるテイクアウトロッカーにはどんなものがあるのか、日本での事例をご紹介していきます。

1.スシロー

スシロー自動土産ロッカー 出典:スシロー

回転寿司のスシローでは、店舗に「自動土産ロッカー」の設置をスタートしました。
このロッカーは、事前にネットや店内、電話、FAXで注文したテイクアウト用のお寿司を待たずに受け取りができるサービスとなっています。
ネットで商品を注文した場合は、注文時に登録したメールアドレスにQRコードが届き、店内や電話、FAXで注文した場合は、セルフレジでお会計を済ませるとQRコードが発行され、発行されたQRコードをロッカーにかざすと扉が開いて商品の受け取りを行うことができます。
受け取り時間は指定ができ、自分の都合に合わせて店員さんとやり取りをすることなく商品の受け取りが可能です。
スシロー自動土産ロッカーQRコード 出典:スシロー

2.ケンタッキー

ピックアップロッカー
日本ケンタッキー・フライド・チキンはファスト業界で初めて、「ピックアップロッカー」の試験導入を実施しています。
このロッカーは、ケンタッキーフライドチキンの4店舗(南浦和店、溝ノ口店、新宿西口店、中野店)に設置されており、ネットオーダーで注文した商品をすべて非接触で受け取れるサービスとなっています。
お客さんはネットオーダーをする際に、商品受け取りの時間を指定し、店舗ではその受け取り時間に合わせて商品を準備し、「ピックアップロッカー」内に保管します。お客さんは受け取り時間に店舗に来店し、注文時に指定された注文番号をロッカーに入力することで扉が開き、店員さんと接触をすることなく商品を受け取ることが可能です。

さらにこのピックアップロッカーは配達代行サービス(デリバリー)の配達スタッフへの商品受け渡しにも利用されています。新型コロナウイルスの影響でテイクアウトとデリバリーの利用者が増加したことで、店内で商品を受け取る際に待ち時間が発生し、結果的に人との接触が増えてしまうことが懸念されています。そこで、このピックアップロッカーを活用することで、テイクアウト利用のお客さんとデリバリーの配達スタッフに対してスムーズな商品の受け渡しをサポートします。

ピックアップロッカー利用の流れ

テイクアウトロッカーの導入で期待できること

テイクアウトやデリバリーの利用者が増えたことで、対面での商品受け渡しを行っている飲食店ではさまざまな問題が懸念されています。
テイクアウトロッカーはそうした問題を解決する存在として今後の活躍が期待されています。

<これまでの問題点>
・テイクアウトやデリバリーの商品を仕分けてお客さんや配達員に渡す業務の増加
・お客さんが商品の受け渡しを待っている間に、不特定多数の人と接触してしまう
・店内や受け渡し場所が混雑してしまう
・お客さんが間違った商品をピックアップしてしまう
・出来上がった商品をカウンターに置いたままにすることによる衛生面での懸念

<テイクアウトロッカーが提供するソリューション>
・商品の受け渡しを自動化することで店舗スタッフの業務が削減される
・完全非接触でサービスを完結できる
・セルフサービスでスムーズな受け取りが可能だから混雑を回避できる
・QRコードや認証番号による管理で商品の取り間違いを防止
・通気性、殺菌性、保冷などの機能を備えているため衛生的


テイクアウトロッカーを導入する際に注意したいこと

テイクアウトロッカーは非接触で商品を受け取ることができるので、店舗側と利用者の双方にとって利便性が高いサービスですが、店内に設置することである程度スペースをとる上に、店内の雰囲気にも影響を与えるので、機能性やデザイン性などを意識して導入することが大切です。

<機能性>
・通気性、殺菌効果、保冷、扉のロック解除方法 etc

<デザイン性>
・ロッカーのデザインが店舗の雰囲気に合っているか
・初めて利用するユーザーでも受け取り口やロックの解除方法はわかりやすいか etc


助成対象にも?

例えば、東京都では「業態転換支援事業」として新型コロナウイルスの流行に伴い売り上げが大きく落ち込んでいる都内で飲食業を営む個人事業主や中小企業を対象に、売り上げを確保するために新たにテイクアウトや宅配、移動販売といったサービスを開始するための経費を上限100万円として、4/5以内を助成する制度を実施しています。

※外食事業者が対象。スーパーマーケット事業者は対象外となります。
※申請受付期間:2021年4月30日(金)まで
東京都中小企業振興公社:業態転換支援事業

こうした支援は東京都だけでなく全国の自治体でも実施されているので、新たにテイクアウトなどのサービス導入を検討している方は、ぜひ各自治体等の相談窓口へ問い合わせをしてみてください。

まとめ

テイクアウトロッカーは非接触での商品受け取りを実現するだけでなく、店舗スタッフの業務を削減する役割としても注目されており、コロナウイルス禍だけでなく、コロナウイルス終息後の飲食店でも活躍が期待されています。
テイクアウト商品のピックアップという顧客体験において、テイクアウトロッカーは新たなスタンダードとなっていくのか、今後の活躍が楽しみです。

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